ダルビッシュ6回零封で自身5連勝!10年ぶり15勝!リーグトップ23度目クオリティー・スタート

[ 2022年9月20日 02:30 ]

ナ・リーグ   パドレス6-1ダイヤモンドバックス ( 2022年9月18日    フェニックス )

15勝目を挙げたダルビッシュ(AP)
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 パドレスのダルビッシュ有投手(36)が18日(日本時間19日)、ダイヤモンドバックス戦に先発し、6回1安打無失点、8奪三振で自身5連勝の今季15勝目(7敗)を挙げた。15勝到達はレンジャーズに在籍した米1年目の12年以来、10年ぶり。23度目のクオリティー・スタート(QS=6回以上、自責3以下)はリーグ単独トップで、チームをワイルドカード争いで2位に押し上げた。

 5回1死までは圧巻の完全投球。そこから際どいボール判定による四球、不運な当たりの安打、自身の失策が重なり、2死満塁を招いたがダルビッシュは冷静だった。

 左打席に入った両打ちの9番ペルドモに対し、粘られた末の9球目。「あそこでアウトに取れるのはこれしかなかった」と外角からストライクゾーンに入れる「バックドア」のスライダーで見逃し三振に仕留めた。

 全94球中、8球しか投げなかった同球種を、追い詰められた場面で使う対応力を発揮した。捕手ノラも「(粘られても)彼は全く慌てない。抑えられることは分かっているんだ」と称賛。6回1安打無失点、8奪三振で15勝目。ダルビッシュは「真っすぐがいい感じだった」と最速97マイル(約156キロ)の球威も十分だった。

 これで16イニング連続無失点で自身5連勝。21試合連続で6イニング以上を投げ、23度目のQSはリーグ単独トップ。WHIP(1イニング当たりに許した走者の数)0・93もリーグ2位と抜群の安定感を誇る。日米通算187勝目で、日本での93勝を上回るメジャー94勝目となった。

 チームを3連勝に導き、激しいワイルドカード争いで単独2位に浮上した。個人記録よりチームの勝利を念頭に置くダルビッシュは「(自身の)勝ち星はなかなか評価できないところ。みんなで力を合わせて勝った証なので、そういう意味ではうれしい」と喜んだ。

 今季は182回2/3を投げ、防御率3・05。残り15試合で3度の先発機会が予想され、米1年目の12年にマークした自己最多16勝の更新や、自身2度目のシーズン200投球回も視野に入る。何より最大の目標はチームを2年ぶりのポストシーズン進出に導くことだ。

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2022年9月20日のニュース