ヤクルト 巨人にシーズン負け越し 村上4試合不発…3打数無安打で今季56号はまたお預け

[ 2022年9月20日 21:05 ]

セ・リーグ   ヤクルト4ー5巨人 ( 2022年9月20日    東京ドーム )

<巨・ヤ25>7回、併殺打に倒れた村上は険しい表情(撮影・村上 大輔)
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 首位ヤクルトは、5位・巨人に4―5で敗れ、11勝13敗1分けと今シーズン負け越しとなった。マジック対象の2位・DeNAが阪神に勝利したため、リーグ2連覇に向けた優勝マジックは6。最短で優勝が決まるのは23日となった。主砲の村上宗隆(22)は3打数無安打だった。

 打線は、初回1死三塁から山田の適時二塁打で先制した。2回には原のセーフティースクイズが成功し、さらに1点追加。6回1死三塁では、長岡が中前適時打を放ち、1点返した。なおも1死一、二塁の好機で、塩見は遊直。二塁の長岡は塁を飛び出しており、併殺となった。8回には1死三塁で、中村が遊ゴロを放つと、オスナが生還。1点差まで詰め寄ったものの、あと1本が生まれなかった。

 先発の原は、初回先頭の吉川に右前二塁打を許すも、続く3人は中飛、左飛、三ゴロに斬った。1点リードで迎えた2回には1死二、三塁で中田を三ゴロに抑えるも、味方の守備の乱れで逆転を許した。続く岡本をスライダーで三振に打ち取り、3回4安打3失点で降板。今季8勝目はならなかった。

 4回からは今野がマウンドに上がるも、先頭のポランコに右翼スタンドへのソロを被弾。6回から継投した大西も1死走者なしの場面で、岡本に今季29号となるスタンド上段への特大の一発を許した。ヤクルトは、巨人に11勝13敗1分けと今シーズン負け越し。昨年は11勝11敗1分けだった。

 1964年に王貞治(巨人)が記録した日本選手シーズン歴代最多の55本塁打に並んでいた村上の第1打席は139キロのカットボールが右太腿に直撃。痛さに顔をゆがめると、球場は一瞬どよめいた。しかし、村上はすぐに顔をあげ、トレーナーと言葉を交わしながら涼しげな顔でゆっくり一塁へ歩みを進めた。第2、3打席は二ゴロ、第4打席は併殺打だった。今季56号はお預けもシーズン59本ペースを維持。重圧をはねのけ、日本選手として未到の領域到達を目指す。

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