ソフトバンク・藤本監督「ミス出た方が負ける」　オリに3連敗0差…10回レイの悪送球に苦言

パ・リーグ   ソフトバンク5－6オリックス （ 2022年9月19日    京セラD ）

＜オ・ソ＞試合後、スタンドのファンにあいさつに向かう藤本監督（前列中央）らソフトバンクナイン（撮影・坂田　高浩）
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　痛恨の黒星…。ソフトバンクは19日、オリックスに5―6でサヨナラ負けを喫した。1点リードの9回に守護神のリバン・モイネロ投手（26）が同点に追い付かれ、延長10回にコリン・レイ投手（32）がサヨナラ打を許した。計10投手を送り込むも痛い逆転負けで3連敗。依然として首位で優勝マジック9は消えないが、3ゲーム差をつけていたオリックスにゲーム差なしに迫られた。

　4時間47分の死闘を落とし、2位・オリックスに同一カード3戦全敗。試合後、藤本監督は悔しさを押し殺すように試合を振り返った。

　「しょっぱなの四球がね。ああいう風に失点になるよ。でも、それまでずっと抑えてくれている。人間だからミスもあるけど…。痛いですよね」

　1点リードの9回に守護神・モイネロを投入したが、逃げ切れなかった。制球が定まらずに先頭・若月に四球を与えた。続く福田には初球の直球を左前打され、無死一、二塁とされた。2死までこぎ着けたが、吉田正に初球スライダーを右前に運ばれて同点に追い付かれた。モイネロは8月10日のロッテ戦以来の失点で、6月18日の楽天戦以来となるセーブ失敗だった。

　延長10回にはミスも出た。この回から登板したレイが無死一塁で送りバントを一塁へ悪送球。一、三塁となり申告敬遠で満塁策を取ったが、2死後に宗に中前サヨナラ打を浴びた。指揮官は「（バント処理は）しっかり丁寧にやっとかんと。こういう試合はミス出た方が負ける」と厳しく語った。

　攻撃では0―4の4回の攻撃前に長谷川打撃コーチを囲んで円陣を組んだ。この回、三森、今宮の連打後に敵失も絡んで3安打で3得点。16日の楽天戦の8回からの連続無得点を23イニングで止め、6回にも3安打を集めて5―4と逆転した。守りでは先発・東浜を早々に見切りをつけ、今季最多10投手を送り込んだだけに、痛いサヨナラ負けとなった。

　このカード前までオリックスに3ゲーム差をつけていたが、一気にゲーム差なしまで詰め寄れた。しかし、負けを引きずっている時間はない。20日の日本ハム戦は11連戦の最後の試合。藤本監督は「いつも言うけど切り替えていくしかないですね」と選手に求めた。（井上　満夫）