4位浮上ならずも広島はここから!27日から佐々岡監督、野間ら合流 菊池涼も復帰間近でラストスパートへ

[ 2022年8月27日 04:45 ]

セ・リーグ   広島3-4巨人 ( 2022年8月26日    マツダ )

<広・巨>3回、ソロのマクブルーム(右)を迎える広島ナイン(撮影・光山 貴大)
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 広島は26日の巨人戦で1点差の惜敗を喫して4位浮上を逃した。1番で起用された大盛穂外野手(25)が3安打と躍動し、ライアン・マクブルーム内野手(30)は15号ソロを放つなど3点劣勢から一時同点に追いつく意地を見せた。新型コロナウイルス感染で離脱していた菊池涼が1軍に合流して昇格間近となっており、野間、小園、上本は27日に合流する予定。主力も若手も力を結集させてのラストスパートを目指す。

 打線は粘り、堅守も見せた。それでも、Aクラスを争う巨人3連戦の初戦を落とした事実は重い。監督代行の河田ヘッド兼外野守備走塁コーチは、接戦に持ち込んだ野手の奮闘をたたえて懸命に前を向いた。

 「矢野や羽月、(西川)龍馬のああいうプレー(好守)があった。みんな守備を必死に頑張ってくれて、集中力を保ってくれたからいいゲームになった」

 若手は、主力不在の穴を埋めようと必死だった。秋山が体調不良で離脱中。「1番・中堅」に抜てきされた大盛がナインを鼓舞した。3点を失って迎えた初回、積極的に初球を狙って左中間を破る三塁打を放つと、直後の捕逸で生還。2回2死二塁では左前打。3―4の9回の打席では曽根の二盗失敗で1死無走者に変わるも、右翼線への打球に快足を飛ばして二塁を陥れた。

 「1番だったので消極的になっても仕方ないと思った。1軍に残そうと思ってもらえるように頑張りたい」

 若手の躍動に促されるように中軸も奮起した。マクブルームは、1―3の3回1死無走者で山崎伊のシュートを左中間席に運ぶ15号ソロを放ち、その後の同点劇につなげた。さらに、坂倉は25試合ぶりの3安打を記録。今季129安打でリーグ最多タイに浮上した。「みんなでやっていかないといけない」とナイン一丸を強調した。

 コロナ禍で離脱した選手は復帰間近となっている。この日1軍に合流した菊池涼は、当日の体調を見極めて登録を判断する見込み。27日は野間、小園、上本が1軍に合流し、佐々岡監督も復帰して指揮を執る予定だ。河田監督代行は、逆襲の予感を感じ取っている。

 「コロナ組が帰ってくるときにサク(坂倉)の状態が上がっていると非常に良い。ライアン(マクブルーム)の形も良かったし、龍馬は自然と合わせてくれるだろう。今後は期待が持てるのかな」。コロナ禍に見舞われた中、若手が必死にもがいてきた。ここからは、帰ってくる主力ら全員で力を合わせてラストスパートをかける。(河合 洋介)

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