19年1月の菊池契約がヒント? マリナーズが21歳のJ・ロドリゲスとユニークな契約締結へ

[ 2022年8月27日 09:11 ]

フリオ・ロドリゲス(AP)
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 マリナーズとフリオ・ロドリゲス(21)中堅手がユニークな契約を結ぼうとしている。ベースとなるのは8年1億2千万ドルだが、契約条項には細かく選手のオプションや球団オプションが記載されていて、最大で18年4億7千万ドル(約647億円)となり、19年にトラウトがエンゼルスと結んだ4億2650万ドルを越え、MLB史上最大の金額となる。26日(日本時間27日)にMLB公式サイトが報じた。

 8年1億2千万ドルは今季から29年までのもの。ただし28年シーズンが終わった時(7年目)に球団はチームオプションを行使し、延長するかどうかを決めないといけない。金額はア・リーグのMVP投票の結果に基づいて変わる。

 28年までに2度MVPを獲得するか、4度投票で5位以内なら3億5千万ドルの延長となる。1度のMVP獲得+1度の5位以内、又は3度の5位以内なら2億8千万ドル。10位以内が4度なら2億6千万ドルなど細かい。一度もMVP投票を受けられなければ2億ドル。延長の年数は最短で8年、最長で10年である。

 仮にマリナーズがこの時に選択権を行使しなければ、ロドリゲスには29年オフに選手オプションを行使する権利がある。それは5年9千万ドルの延長で、つまり今の時点で、ロドリゲスには13年2億1千万ドルが保証されている。ロドリゲスには29年オフに9千万ドルを選ばず、フリーエージェントになることもできる。その時でもまだ28歳だ。MLBでどれだけ活躍できるか不確かな若手に与えるユニークな契約内容。サイズは違うが、マリナーズが19年1月に菊池雄星と合意した契約を思い出させる。

 3年が経った21年オフ、マリナーズには4年6600万ドルのチームオプションがあったが行使せず、菊池も1年1300万ドルの選手オプションを取らずにFAになった。ずっと先だが、果たしてロドリゲスの契約はどうなるのだろうか。

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2022年8月27日のニュース