巨人・大勢 史上4人目の新人30S!「やりがいを感じている」次なる目標は新人最多37S

[ 2022年8月27日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人4―3広島 ( 2022年8月26日    マツダ )

<広・巨>史上4人目の新人30セーブを達成し「30」のポーズを取る大勢(撮影・光山 貴大)
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 圧倒的な存在感を放つ守護神が大台に到達した。巨人・大勢が史上4人目の新人30セーブ。「いろんな人の支えがあって取れた30セーブ」と胸を張った。

 1点リードの9回。珍しく球が暴れた。先頭の松山にはいきなり3ボール。フルカウントから遊撃内野安打で出塁を許した。二盗を大城が阻止し、1死となるも大盛には二塁打を浴びた。それでもマウンドで自身に言い聞かせた。「うまくいかない日で、どれだけ粘れるか」。長野を空振り三振、西川を二ゴロに打ち取った。1点リードでは10度登板し9セーブ目。新人ながらピンチで動じない右腕に原監督も「いい精神状態で投げている。見習うべき。我々の方が心拍数が上がっているかも」と評価する。

 貫禄すら漂わせている。7月20日にコロナ陽性判定。ファン投票で選出されていた球宴も辞退となった。それでも1軍復帰へ向けた調整の中で、焦りなどは感じさせなかった。5日に離脱後初の打者相手への投球。秋広、山瀬ら若手打者8人に投げ、4安打を浴びたが「真っすぐは大丈夫なので、変化球中心に。いろいろ試したかった」と語っていた。ある目的に向け、自身の現在地を冷静に捉え、準備する。セーブを積み重ねる理由がある。

 勝利に直結するポジションでも「今まで感じたことのないやりがいを感じている」と言う。次なる目標は新人最多の37セーブ。新人王の最有力候補でもある右腕は「そういう記録が塗り替えられていくのがスポーツの醍醐味(だいごみ)。1年目でしか挑戦できない数字でもある」と力を込める。残り25試合。この男なら、簡単に超えていきそうだ。(小野寺 大)

 《与田、山崎、栗林に続き》大勢(巨)が昨年の栗林(広)に続く新人4人目の30セーブ。過去3人は全て新人王に輝き、そのうち90年与田剛(中)は31Sと救援勝利4を合わせた35セーブポイントで当時の抑えのタイトルとなる最優秀救援投手にもなっている。大勢は現在セのセーブ部門でマクガフ(ヤ=32S)に2差の2位タイ。過去3人に続く新人王と、セーブ王の2冠に期待がかかる。

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