阪神・中野が2安打 最多安打が見えてきた!隔離生活でも気持ち切らさず復帰後好調キープ

[ 2022年8月27日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神2-5中日 ( 2022年8月26日    バンテリンD )

<中・神>5回2死一塁、 中野は左前打を放つ。投手大野雄(撮影・北條 貴史) 
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 阪神・中野がコツコツ積み上げてきた安打は129を数え、広島・坂倉と並んでリーグトップタイに浮上した。

 敗戦の中で、2試合連続のマルチ安打を記録し、存在感を示した。5回2死一塁では大野雄の初球の真っすぐを左前打。続く7回の第4打席は谷元のフォークを右前に運んだ。

 「安打数どうこうよりも、自分のバッティングをするだけ」

 日頃から数字を気にする様子はないが、自身初のシーズン最多安打のタイトルは視界に入ってきた。試合前の時点ではDeNA・佐野が128安打でリーグ単独トップ。中野は近本とともに127安打で同2位タイだったが、この日の2安打で一気にトップへ浮上。同時にプロ1年目の昨季に記録した自身の安打数(127安打)も更新した。

 今季はコンスタントに安打を重ねてきた。無安打の期間を見ても、5月19日のヤクルト戦から同22日の巨人戦の4試合が最長。6月22日の広島戦からは34試合連続で1番に座り、7月13日の巨人戦では新人から2年連続で100安打を達成するなど、打線をけん引してきた。

 8月9日には新型コロナウイルスに感染して一時離脱。隔離生活で思うように体が動かせない中でも、「戻ってからは貢献できるようにと思っていた」と気持ちを切らさなかった。18日のヤクルト戦で復帰してからは8試合で36打数12安打、打率・333と好調をキープしている。

 ヒットメーカーの称号が見えてきたとはいえ、5位のヤクルト・村上まで2本差にひしめき合うなど、最後まで混戦を極めそうだ。盗塁もリーグ3位の19個を記録するなど、複数のタイトル獲得の可能性も残されている。残りは24試合。中野にとって、本当の勝負はここからだ。(長谷川 凡記)

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