大野豊氏 広島・森浦の痛恨の1失点 ムダ球多い原因は何か 確率を高めるために考える必要がある

[ 2022年8月27日 07:00 ]

セ・リーグ   広島3-4巨人 ( 2022年8月26日    マツダ )

スポーツニッポン評論家の大野豊氏
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 【大野豊 視点】森浦が失った1点が接戦の勝敗を分けた。ウィーラーに打たれたのは外角低めのチェンジアップ。悪い球ではないが、外国人のリーチに拾われた感じだ。ただ、その状況を招いた先頭の入りについては反省が必要だろう。

 2年目。成長の跡は見えても、怖さへの感じ方が昨季とは違うように映る。上体が突っ込むイメージのフォーム。直球、変化球とも高めに抜けるムダ球が多いのは投げ急ぎが原因なのか、力んでいるからなのか。素晴らしい球もあるが、要は確率。彼自身がもう一度考える必要がある。

 玉村は初回が全てだった。リズムをつかむと中盤のような好投を見せるが、その前に点を取られるケースが多く今季の過去5試合も序盤に失点する。なぜ、いいリズムで試合に入れないのか。玉村自身が何かを感じてほしい。救援陣にも言えるが、体と気持ちの準備は大事だ。初回から自分のリズムで投げられるように答えを突き詰めてもらいたい。今季終盤。この先は下を見ずに一戦一戦、思い切ってやるしかない。先発投手がまずは試合をつくることだ。(スポニチ本紙評論家)

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