巨人・菅野 4試合ぶり150キロ超マーク、7回123球力投も38日ぶり白星ならず 4―4の同点で降板

[ 2022年7月10日 16:44 ]

セ・リーグ   巨人―DeNA ( 2022年7月10日    東京D )

<巨・D>7回、蝦名を空振り三振に仕留めグラブを強く叩く先発の菅野(撮影・河野 光希)
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 巨人のエース、菅野智之投手(32)がDeNA戦(東京D)に先発登板。7回6安打4失点と力投したが、同点の場面で降板して6月2日のソフトバンク戦(東京D)以来38日ぶりとなる今季7勝目を手にすることはできなかった。

 前回登板した2日の広島戦(マツダ)では初回から全てセットポジションで投げて7回5安打無失点と好投したが、打線が相手先発右腕・森下の前に5回まで2安打に抑えられるなど援護に恵まれず、勝敗なし。この日はそれから中7日でのマウンドとなった。

 前回と同じく大城とのバッテリーだったが、セットポジションは走者のいる時だけ。初回、2死から佐野に中前打されるも無失点、2回は3者凡退と順調な立ち上がりとなった。

 だが、3回だった。先頭の森に9球粘られて四球を許すと、ロメロの送りバント失敗で1死となった後で蝦名に右前打されて一、三塁。桑原の2球目スクイズはファウルで失敗となったが、その桑原への7球目を左前適時打されて先制を許した。続く佐野への初球で桑原が二盗を決めて二、三塁。佐野の強烈なピッチャー返しが遊ゴロとなる間にもう1点入り、自分で打球を処理できなかった菅野は悔しそうな表情を浮かべてグラブを叩いた。

 それでも4回には4試合ぶりとなる150キロをマーク。菅野の力投に応えるように、その裏には打線が先頭・中田の“神業”ヘッドスライディングによる二塁打から内野ゴロ2つで1点を返して1点差に迫った。

 1―2で迎えた6回には1死から佐野に打たれた左中間への当たりが三塁打となり、続く牧の左翼線二塁打で痛恨の3失点目。さらに宮崎の左犠飛で4点目も失った。だが、その裏、先頭・ポランコが12号ソロを放って2点差とすると、中田が四球でつないだ後で女房役の大城が同点の7号2ラン。4―4と試合を振り出しに戻した。

 直後の7回は先頭・伊藤光に右前打されて2死三塁とされたが、蝦名を空振り三振に仕留めて得点を許さず。菅野は派手なガッツポーズをつくって感情を爆発させた。

 その裏に味方打線が勝ち越せば、菅野に勝利投手の権利が発生するところだったが、先頭の3番・丸が四球で出塁するも4番・岡本和が二邪飛、5番・ポランコが三振、それと同時に丸が二盗失敗で得点ならず。8回のマウンドには2番手右腕・平内が上がり、菅野は降板となった。

 菅野の投球内容は7回で打者28人に対して今季最多タイの123球を投げ、6安打4失点。6三振を奪い、与えた四球は1つ、直球のMAXは6回に出た151キロだった。

 ▼菅野 今日の登板ではもちろん反省しなければいけない点はありますが、その中で収穫もあったので修正すべきところと続けていくところを見直して次の試合に臨みたいです。

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2022年7月10日のニュース