阪神・矢野監督 新助っ人「A・ロッド」一塁起用の“超攻撃型布陣”構想も!大山は左翼、佐藤輝は三塁

[ 2022年7月10日 05:15 ]

アデルリン・ロドリゲス
Photo By ゲッティ=共同

 阪神の矢野燿大監督(53)が9日、8日に来日した新外国人、アデルリン・ロドリゲス内野手(30)の起用法に言及した。この日のヤクルト戦が相手に新型コロナウイルス陽性者が出たために中止。神宮球場での練習後に「A・ロッド」が先発の場合は一塁起用し、大山悠輔内野手(27)を左翼に回す構想を明かした。

 逆襲への大きな一手となるであろう新布陣が見えた。矢野監督が9日、前夜に待望の来日を果たしたロドリゲスの具体的な起用法を初めて口にした。

 「基本はポジションは、ファーストやろ。(大山)悠輔のレフトはソツなくやれるし、膝のことを考えても、(三塁ではなく)レフトの方が良いかなと思っている」

 外野も守れるという触れ込みのロドリゲスだが、20年に在籍したオリックスでも先発出場は一塁手(37試合)とDH(15試合)のみ。指揮官が「パンチ力が魅力の選手なので」と話すように、あくまで打撃に期待する選手であり、守備に多くを求めるつもりはない。スタメンで起用する場合は、一塁で固定することになりそうだ。

 それに伴い、5月26日楽天戦以来、一塁に定着している大山は、4月末に痛めた左膝への負担も考え、三塁ではなく左翼に回す。三塁には佐藤輝が入り、現状は左翼での出場が多い島田が右翼に入る形が、超攻撃的な「A・ロッド布陣」だ。

 近日中に入団会見を開くロドリゲスは、状態を見極めるため、まずは2軍ではなく甲子園での1軍練習に参加予定。矢野監督も対面を心待ちにした。

 「練習を甲子園で参加することになると思うので、その時に話はする。本人も大きなチャンスだと思って来ていると思うし。こっちも(枠を)空けて待っているわけじゃない。まずは2軍で調整になると思うけど、そこでしっかりしたものを見せてくれて…という順番になると思う」

 マルテが2軍調整中で、ロハスも打率・205の低空飛行が続いている。目下9戦連続で「国産オーダー」が続いているだけに、マイナー通算215発、今季も3Aで12本塁打を放っている長距離砲への期待は大きい。加えて両先輩助っ人の発奮材料にもなりえる。代打の切り札としての起用も考えられ、打順も現時点では不確定。それでも大山、佐藤輝の「ダブル和製大砲」や中野、島田、近本の「快速トリオ」とともに並んだ先発オーダーは、極めて魅力的だ。

 当面は2軍で実戦調整し、その状態を見極めて1軍首脳陣が昇格のタイミングを判断する。ベールを脱ぐ日が待ち遠しい。(山添 晴治)

 ◇アデルリン・ロドリゲス 1991年11月18日生まれ、ドミニカ共和国出身の30歳。08年にメッツとマイナー契約。マリナーズ、オリオールズ、パドレスを経て20年にオリックス入団。59試合で打率・218、6本塁打、25打点。同年オフの自由契約後、21年はタイガース、今季はパドレスのマイナーでプレー。メジャー経験はなく、マイナー通算1219試合で打率・271、215本塁打、839打点。1メートル92、95キロ。右投げ右打ち。

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