夏の大会皆勤校の同志社が快勝 1番・柳川じれんが高校初本塁打でスローガンの「恩返し」体現

[ 2022年7月10日 06:00 ]

第104回全国高校野球選手権京都大会・1回戦   同志社9―1洛南 ( 2022年7月9日    わかさスタジアム京都 )

<洛南・同志社>4回無死、ソロ本塁打を放ちハイタッチをする同志社・柳川(右)(撮影・亀井 直樹)
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 伝統校の同志社は投打がかみ合い、コールド勝ちで初戦を突破した。1番の柳川じれん外野手(3年)が、4回に内角直球を捉えて高校初本塁打となるソロを放った。

 「初回に塁に出られなかったのは悔しいですが、その後に取り返してリードオフマンとしてチームに勢いを付けられたと思う」

 チームは全国で15校しかない夏の大会皆勤校の一つ。普段は伝統に関する実感はないというが、校名とカレッジを意味する「DC」があしらわれたユニホームをまとうと、高ぶる気持ちが芽生えてくる。

 「ある雑誌で『日本一のユニホーム』と紹介されていた。これを着ると自覚が出るというか、プライドを持って戦っています」

 名前の「じれん」は漢字で「柱錬」と書く。ただ、読み間違えられることが多かったことから、小学校の頃から日常生活では登録名のような形でひらがな表記にしているという。

 「覚えられやすいし、名前をきっかけに話しかけられることも多いので良かったと思います」

 昨秋の新チームになってから決めたスローガンは「恩返し」。太秦中野球部時代に指導を受けた恩師らが見守る前で、文字通り「恩返し」の一打を放ち、充実感がにじんだ。

 「伝統を次につなげていくためにも、大きな1勝だと思う。この1勝に満足せず、チームが一つになって頑張っていきたい」

 恩返しは何度あってもいい。12日の東宇治戦でも、チームの柱として日ごろの鍛錬の成果を披露する。

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2022年7月10日のニュース