エンゼルス・大谷 逆転球宴御礼弾!祝砲19号 アDH部門最終投票でアルバレス上回った

[ 2022年7月10日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス4-5オリオールズ ( 2022年7月8日    ボルティモア )

<オリオールズ・エンゼルス>9回、大谷が中越えにソロ本塁打を放つ(撮影・篠原 岳夫)
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 大リーグは8日(日本時間9日)、オールスター戦(19日=同20日、ロサンゼルス)の先発野手を対象としたファン投票の最終結果を発表。エンゼルスの大谷翔平投手(28)はア・リーグDH部門で2年連続で選出された。同日のオリオールズ戦では9回に19号ソロ。同じく選出された同僚トラウトとの「御礼アーチ」競演となったが、チームは9回に逆転サヨナラ負けを喫した。

 「元祖二刀流」ベーブ・ルース生誕の地ボルティモアで、大谷が昨年8月に続いてアーチを描いた。3―2で迎えた9回。代理人が同じで、アリゾナ州での自主トレ仲間でもある救援右腕テートのチェンジアップを捉えた。中堅手のグラブを越え、6試合ぶりの一発となる19号ソロだ。

 ファン投票で2年連続の球宴選出。1次投票ではアルバレス(アストロズ)に約55万票差をつけられたが、1次の結果を持ち越さずに行われた最終投票で、得票率52%対48%で逆転した。「凄いうれしいですし、もっともっと励みに頑張りたいなという気持ちにさせてもらえるかなと思います」。敵地オリオールパークには、大谷人気もあって今季の平均1万6073人を大きく上回る2万7814人が来場。ファンの期待に応える一発を放ち、ベンチに戻ると観客席の男性に打撃用手袋をプレゼントした。

 3回の第2打席、7回の第4打席ではいずれも左前打。今季7度目の1試合3安打もマークした。大谷は投打で活躍しているが、DH部門では主要打撃成績で上回るアルバレスの方がふさわしいとの見方も、米メディアやSNSなどで飛び交う。ただ、大谷は「素晴らしいバッター。トップ(選手)の雰囲気を持っている」とライバルを称えつつ、快音で雑音を吹き飛ばした。

 3回には同じくファン投票での選出が決まったトラウトも、8試合ぶりの一発となる3ラン。今季5度目、通算19度目の「トラウタニ」アベックだ。2人合わせて6安打2本塁打4打点。大谷は、10回目選出の同僚と比べ「(トラウトは)毎回出ているので、もう慣れている。僕はまだ2回目なので、ついていきたい」と話した。

 それでも勝てないのが今のエンゼルスだ。守護神イグレシアスが9回2死から3点を失ってサヨナラ負け。借金は今季ワーストの9となった。大谷がアーチをかけた試合は開幕から7連勝だったが、直近は5連敗。大谷の奮闘を生かせない戦いぶりが続いている。(杉浦 大介通信員)

 《ファン投票複数回選出 イチに続き日本人2人目》先発メンバーを決める通常のファン投票で複数回選出されるのは、大谷がイチロー(マリナーズ)の9度に続いて日本選手2人目だ。松井秀喜(ヤンキース)は03年にファン投票で選出。翌04年は最後の一人を決める最終投票で選ばれた。選手間投票などを含め、複数回選出されている日本選手は他にダルビッシュ有(パドレスなど=5度)、佐々木主浩(マリナーズ=2度)、田中将大(ヤンキース、現楽天=2度)。

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