関西学院・広岡監督 36年の監督生活に幕も「悔いはない。幸せでした」、今後は総監督としてサポート

[ 2022年7月10日 06:00 ]

第104回全国高校野球選手権兵庫大会・1回戦   関西学院2-5加古川西 ( 2022年7月9日    明石トーカロ )

<関西学院・加古川西>この試合を最後に勇退する関西学院・広岡正信監督
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 第104回全国高校野球選手権大会(8月6日から14日間、甲子園)の出場校を決める地方大会は9日、25大会が開幕し、計259試合が行われた。兵庫大会では昨夏の準優勝校・関西学院が初戦敗退し、広岡正信監督(68)は36年間にわたった監督生活に幕を下ろした。

 今夏初戦が、監督としての最後の試合となった。報徳学園、関西学院を率い、全国屈指の激戦区・兵庫から春夏通算3度の甲子園出場を果たした広岡監督は、さっぱりとした表情で敗戦を受け止め、ナインを称えた。

 「3点取られて一方的(な展開)かなと思いましたけど、よく戦った。勝負を全部していったつもりです。悔いはないです」

 3回に3点の先制を許しながらも追いすがり、2―3と1点差に迫った。だが8回に2点を追加され、万事休す。9回2死二塁、最後の打者になったのは阪神、広島で活躍した新井貴浩氏の長男で、3回から途中出場して3打数無安打だった亮規浩(3年)だった。二ゴロに倒れ、「自分が打たないといけない選手だったのに打つことができなかったのが非常に悔しい」と唇をかんだ。

 36年の長きにわたった監督生活に幕を下ろした広岡監督は「幸せでした。本当にありがとうございました」と言葉に万感の思いをこめた。今後は総監督として、後任監督に就任する長男・直太部長(44)の新体制を後方支援する。

 ▼新井貴浩氏(愛息の試合を観戦)みんなの頑張っている姿に感動しました。やっぱり高校野球っていいですね。3年生を見ながら自分の高校3年生の最後の夏を重ねて思い出した。広岡監督との出会いが彼(長男・亮規浩)を成長させてくれた。

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