首位独走ヤクルトに激震…高津監督、山田ら1軍14人がコロナで9日阪神戦中止に

[ 2022年7月10日 05:30 ]

ヤクルト・阪神戦の中止を知らせる看板(撮影・西川祐介)
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 首位を独走するヤクルトは9日、高津臣吾監督、山田哲人内野手、青木宣親外野手ら1軍計14人が新型コロナウイルスのPCR検査で陽性判定を受けたと発表。同日の阪神戦(神宮)を中止とした。2軍でも新たに2人感染者が出て、前日の2軍の2人と合わせて2日間で計18人の感染が判明する非常事態。リーグ連覇へ優勝マジック「49」が点灯中のチームに衝撃が走った。

 ヤクルトにコロナ禍が直撃した。1軍で陽性となったのは高津監督、山田、青木の他、石井投手コーチ、高梨、清水、田口、松本直、内山壮、奥村、長岡、浜田、丸山和とスタッフ1人の計14人。8日に山田と浜田が体調不良を訴え、検査の結果陽性が判明。高津監督ら他12人は9日の定期検査で分かった。

 この日、2軍でも川端とスタッフ1人が新たに陽性となった。前日に石山、育成の丸山翔の感染が判明しており、2軍戦は8、9の両日とも中止に。2日間でチーム関係者で陽性判定を受けたのは18人にのぼった。

 午後3時には阪神戦の中止が発表され、神宮球場ではビジターの阪神ナインだけが汗を流した。クラブハウスを訪れた数人のヤクルト選手も厳しい表情で帰路に就いた。その後、球団を通して高津監督が「十分に注意をしてきたつもりですが、ファンやたくさんの方々にご迷惑をおかけして申し訳ございません」とコメントを発表。陽性判定を受けた全員が自主隔離して、所轄保健所の指示に従う。

 2日に2リーグ制後最速で優勝マジックを点灯させて「49」に減らし、2位巨人とは12・5ゲーム差。90年巨人の9月8日を上回る2リーグ制後最速優勝の可能性すら話題に上がっていた。圧倒的な強さを見せつけていたが、主力を多く含む集団感染がチームに与える影響は小さくはない。球団は「現時点では通常通り」と10日の阪神戦は特例2022による代替選手で対応する方針。ただ、代替選手を呼ぶ2軍でも感染は広がっており、今後のチーム内での感染拡大の可能性も含めて事態は流動的だ。

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2022年7月10日のニュース