【牛島和彦氏の視点】球が抜けず、パワーを一気に爆発させる“理由がある”巨人・大勢のフォーム

[ 2022年3月29日 22:32 ]

セ・リーグ   巨人5―3ヤクルト ( 2022年3月29日    神宮 )

<ヤ・巨(1)>9回、最後を締めガッツポーズの大勢(撮影・村上 大輔)
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 大勢の最大の武器は力のある直球だが、力があるだけではなく低めに集まっている。これなら簡単には打たれないし、打たれても長打は少ないだろう。

 特徴的なフォームは左足を上げた時、軸足である右足のかかとも上がる。このヒールアップした状態からかかとを下ろした時に「ため」ができる。しっかり「ため」をつくってから体重移動をしていることで、パワーを一気に爆発させることが可能になる。さらに左肩が開かず、ボールを前で離しているのもポイント。このフォームがあるからこそ、ボールは抜けずに低めにいく。横手投げで角度も独特。打者は合わせづらいのだろう。直球に差し込まれていた。

 ルーキーで守護神。非常に頼もしいし、今は怖いもの知らずで投げているはず。今後大切なのは、力に頼りすぎずに常に低めを意識すること。さらにスライダー、フォークでも空振りが取れるよう変化球を磨きたい。

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