広島 「新・火曜の男」九里で開幕4連勝狙う 本拠地開幕戦「いい流れをつくることも必要」

[ 2022年3月29日 05:30 ]

メディシンボールを使ってトレーニングする九里(撮影・河合 洋介)
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 29日の阪神戦(マツダ)に先発する広島・九里亜蓮投手(30)が、チームの勢いをさらに加速させる好投を誓った。28日はマツダスタジアムでの投手練習に参加し、今季初登板に向けて最終調整。観客数の上限が撤廃されて迎える本拠地開幕戦で「新・火曜の男」としての役割を全うする決意を示した。

 チームの勢いを加速させるも減速させるも、「火曜の男」次第で決まる。週頭の先発を託されたのは九里。横浜で生まれた追い風に押されて、今季初登板のマウンドに向かう。

 「いい流れをしっかりと次につなげていきたい。週のスタート。いい流れをつくることも必要になってくると思う。個人的にも、しっかりとイニング数を投げたいと思っているので、しっかりと1アウトでも1イニングでも長く、投げられるようにやっていきたい」

 大瀬良と森下を同一カードで先発させた首脳陣の狙い通り、開幕3連勝と幸先の良いスタートを切った。昨季最多勝の九里を火曜に起用したのは、週頭の白星をつかむため。開幕3連敗で広島に乗り込む阪神は、相当な覚悟で今季1勝目を取りに来るだろう。「つながりがあり、長打の打てる打者もいる。一人一人の打者と勝負をしていきながら抑えられるように頑張りたい」と警戒心を高めた。

 今季から観客数の上限が解除され、3年ぶりに満席に近い本拠地で戦うことができる。「満員の中で投げるのは久しぶり。応援が力になる。その力をしっかりともらって投げたい」。昨季のチームは本拠地で30勝34敗8分けと敵地での借金1(33勝34敗4分け)を下回った。16年からのリーグ3連覇時は、コイ党の応援を力に変えてきた。本拠地開幕戦から昨季との違いを見せる役割も背負っている。

 「チームは開幕したけど、僕は初登板。相手のことを気にしたり、変に気負って悪い方向に行きたくないので、まずはしっかりと自分の投球ができるように…と考えていきたい。最終的にチームが勝っている展開にできればいい」。勝てば3年目を迎えた佐々岡政権で初の貯金4となる。勢いに任せて、この壁は軽く越えておきたい。(河合 洋介)

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2022年3月29日のニュース