国学院久我山・下川辺が聖地“イチ”号 イチロー氏の指導通り結果出した!通算10号決勝弾

[ 2022年3月29日 05:30 ]

第94回選抜高校野球大会第9日第3試合・準々決勝   国学院久我山4ー2星稜 ( 2022年3月28日    甲子園 )

<国学院久我山・星稜>5回、勝ち越しの2点本塁打を放ち、ガッツポーズで雄叫びを上げる国学院久我山・下川辺(撮影・北條 貴史)
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 「師」との出会いが生んだ聖地初アーチだった。0―2から同点に追い付いた5回。なおも2死二塁から、4番・下川辺隼人(3年)が決勝の左越え2ラン。プロ注目の遊撃手は高校通算10号に「公式戦では一番飛んだと思います」と言葉を弾ませた。

 2試合で8犠打など、小技でセンバツ初勝利から2勝を挙げた打線が、甲子園の打ち上げ花火大会に花を添えた。初めての4強入りを決めた4番の一発。尾崎直輝監督は「心の強さを大舞台で発揮した」と称えた。

 下川辺は昨年11月に指導を受けた際、イチロー氏(48=マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)に苦手な外角打ちを相談。「打席の立ち位置でどうにでもなる。気にしなくていい」という言葉が背中を押した。弱点ばかりを気にして見失っていたが、金言を最高の結果につなげ「やっぱり気持ち良かったです」と笑った。

 東京勢としても12年の関東第一以来10年ぶりの春4強。下川辺は「ここまできたら自分たちがどこまでやれるか試すだけ」と頂点を見据えた。(柳内 遼平)

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2022年3月29日のニュース