戸郷「悩んだことが多かった」 OP戦ラストで開幕ローテ滑り込み、7回10K快投「とてもうれしい」

[ 2022年3月29日 21:37 ]

セ・リーグ   巨人5―3ヤクルト ( 2022年3月29日    神宮 )

<ヤ・巨(1)>今季初勝利を挙げた戸郷は指で「1」を出し、笑顔を見せる (撮影・森沢裕)
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 巨人の戸郷翔征投手(21)が開幕4戦目となったヤクルト戦(神宮)で今季初登板初先発。7回で114球を投げ、自己最多にあと1と迫る10奪三振の6安打2失点と好投し、今季初勝利をマークした。

 敵地でのヒーローインタビューに臨んだ戸郷は「キャンプからオープン戦にかけていい結果が出ず、2軍に落ちたりだとか、悩んだことが多かったですけど、何とか開幕に向けて調整していたので、この勝利はとてもうれしいものになりました」と第一声。練習試合で結果を残せずに2軍調整となり、オープン戦ラストマッチとなった21日の楽天戦(東京D)で初登板初先発して4回1安打1失点、MAX153キロの結果を残して開幕ローテーション入りをつかんだだけに安どの表情を浮かべた。

 今季初登板の相手は昨シーズン20年ぶりの日本一に輝いたヤクルト。相手の先発投手は昨季チームが2戦2敗している奥川という中でのマウンドだった。だが、「粘っていると、野手の方が点を取ってくれるので、何とか(取られても最少失点の)1点、1点と思いながら1人1人アウトを重ねようと考えてました」と戸郷。その言葉通り、初回は1番・塩見をいきなり四球で歩かせ、自らの暴投で二塁進塁を許した後、2番・青木にフォークを右前適時打されて開始12球で先制されたが、その後は順調に6回まで無失点でイニングを重ねた。味方打線は主砲・岡本和が4回に2戦連発となる同点2号ソロを放つと、6回には3番手左腕・坂本から2四球などでチャンスをつかみ、敵失で勝ち越した後の2死満塁で松原が走者一掃の三塁打を放ってこの回一挙4点と援護した。

 投球内容は7回で打者28人に対して114球を投げ、6安打2失点。10三振を奪い、与えた四球は2つ。直球のMAXは3回に出た151キロだった。

 「思ったより粘り強くゴロを打たせたりだとか、三振を取れたりしたので、いいピッチングだったんじゃないかなと思います」と戸郷。相手主砲・村上を内角低め直球、フォーク、フォークで3打席連続三振に打ち取ったほか、3番・山田も2打席連続三振、5番・サンタナも2打席連続三振とクリーンアップからの7奪三振を含む10奪三振という力投だった。

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