楽天・マー君 石井監督の日米182勝に並べるか?黒田、野茂に次ぐ3位タイ狙う

[ 2022年3月29日 06:30 ]

楽天の田中将
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 【Weekly Data展望】第1回はメジャーから楽天に復帰して2年目の田中将大投手(33)の記録に注目する。

 復帰初年度の昨季は4勝9敗。まさかの成績に終わったが、防御率はパ5位の3.01、QS率は同4位の73.9%と内容は十分で、援護に恵まれない不運が目立った。特にシーズン後半戦は10試合に先発し防御率3.18に抑えながら、白星なしの4敗。好投が報われない苦闘の末、勝利ブランクは08年の9戦を上回る自己最長の10戦まで伸び、日本での通算勝率も復帰時点の.739から.701になった。現在の勝敗は103勝44敗。29日、先発予定のオリックス戦で敗れると勝率は.696となってしまい、7割台維持へ負けられない。

 勝って負の記録に歯止めをかければ、巻き返しへの弾みがつくだけでなく、新たな記録達成ともなる。日米両方で勝った日本人の合計勝利数ベスト3を見ると、黒田博樹203勝、野茂英雄201勝、石井一久(現楽天監督)182勝の順。メジャーで78勝を挙げている田中将は日米181勝となっており、3傑入りに王手をかけているのだ。前年王者との重要な初陣を任せてくれた指揮官の期待に応え、その勝ち星に肩を並べるか。(記録課・志賀 喜幸)

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