阪神・青柳「戻る場所はないと思って、結果出して帰ってこないと」 1軍昇格へ悲壮な決意

[ 2022年3月29日 05:30 ]

<阪神自主練習>自主練習する青柳(撮影・坂田 高浩)
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 新型コロナウイルス感染から復帰した阪神・青柳が28日、甲子園の室内練習場で自主練習を行い1軍昇格への並々ならぬ決意を口にした。

 「焦りは常にあります。一回無くなった立場を取り戻すのは大変ですし、この3連戦も一平(小川)、桐敷とか良いピッチングしてるので。自分の戻る場所はないと思って、しっかり練習やって結果出して、帰ってこないといけないなって」

 言葉には開幕投手に内定していたとは思えない危機感が漂った。16日に濃厚接触者の疑いで自主隔離となり、17日に陽性判定。前日に鳴尾浜球場で練習を再開したばかりで「ボールを投げられていなかった。投げるっていう動作をいち早く、コロナ前に戻さないと」と小さくないブランクの影響も感じている。

 当面はブルペン入りが目標。「ブルペンで投げられるようになったらすぐに試合では投げたいなって思います。打者にしっかり(投球は)できるなと思ったらすぐに出たい」と投球練習の再開が2軍での実戦復帰の目安となりそうだ。

 焦りは禁物でも、大黒柱の1日でも早い復帰は望まれるところ。ヤクルト戦3連敗も、背番号50の存在の大きさを少なからず感じさせた。隔離期間では限られた環境の中で、できることはやってきた。無念の思いをぶつけるべく、再びギアをトップへ戻しにかかる。

 「気持ち的な焦りは、自分のポジションが空いたところに入っている投手がいい投球をしてるので。自分の場所がなくなった場合は取り戻すの大変ですけど、体の焦りとかは特にないです」

 眠っていた競争心すら生まれ始めた右腕の逆襲が静かに始まった。(遠藤 礼)

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2022年3月29日のニュース