西村「ここまで来られるとは思っていなかった」自身も驚く急浮上 暫定49位から4差4位タイ

[ 2023年5月21日 04:40 ]

女子ゴルフツアーブリヂストン・レディース第3日 ( 2023年5月20日    愛知県 中京GC石野C=6573ヤード、パー71 )

14番、セカンドショットを放った西村はチップインイーグルに満面の笑顔(撮影・井垣 忠夫)
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 降雨のためコースコンディション不良でサスペンデッドとなった第2ラウンドの残りと第3ラウンドが行われた。西村優菜(22=スターツ)は第2ラウンドを70で終え、27位から第3ラウンドをスタート。9バーディー、1ボギーの63で回り、通算8アンダーの4位に浮上した。昨季年間女王の山下美夢有(21=加賀電子)が65をマークし、通算12アンダーで単独首位に立っている。

 怒濤(どとう)の猛チャージで一気にV戦線に加わった。米国帰りの強行出場で疲労も残る中、西村は計28ホールを消化。「あんまり悩まないように打つことにしていた。ここまで来られるとは思っていなかった」と本人も驚く快進撃だった。

 前日は悪天候によるサスペンデッドのため、通算2オーバーの暫定49位から第2Rの残りを午前6時42分に再開。始まりは第2Rの14番パー4だった。残り145ヤード(実測)からの2打目は7Iを選択。ピン手前5メートルに落ちると、流れるようにカップに吸い込まれた。「良いショットだったんですけど、ラッキーで入ってくれた」。このイーグルは快進撃の序章に過ぎなかった。

 第3R後半に勢いは加速し、14番から5連続バーディー。後半は驚異の10パットを記録し、パー35での9ホールのツアー最少記録に並ぶ「29」をマークした。第2R残りで2つ、第3Rで8つと、この日は計10も伸ばして一気に4位まで駆け上がった。

 今季は米ツアー本格参戦1年目。慣れない異国の地でプレーする22歳は、2カ月ぶりの国内ツアー出場を待ちわびていた。この日も、多くのギャラリーを引き連れてラウンド。「応援の力は大きい。本当に凄い幸せ。やっぱり日本って恵まれている」。大好きなファンの前で、目指すは今季初勝利。西村の快進撃は終わらない。

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