“ボヤキの久保谷”「自分にはまだ早いコースです」言葉とは裏腹2差発進

[ 2023年5月21日 04:38 ]

第9回マイナビシニア&レディースカップ第1日 ( 2023年5月20日    千葉県柏市 藤ケ谷CC=男子シニア6884ヤード、女子レギュラー6381ヤード、女子レジェンズ6260ヤード、いずれもパー72 )

10番、ティーショットを放つ久保谷(撮影・西尾 大助) 
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 男子シニアと女子が同組で回る混合戦で行われ、大会初出場の久保谷健一(51=フリー)がパープレーの72で首位に2打差の5位と好発進した。13年全米プロシニア覇者の井戸木鴻樹(61=小野東洋GC)と寺西明(57=安原HD)が2アンダーの70でトップに並んでいる。女子の高島早百合(30=フリー)と小貫衣織(39=国際スポーツ振興協会)が72で5位につけている。

 “あいつのボヤキは調子が良い証拠”とツアー仲間が評する久保谷の嘆き節はシニアになっても変わらない。

 「ここはグリーンが小さいし止まらない。(初出場の)自分にはまだ(勝負するには)早いコースです」。当然、言葉とは裏腹にプレーは快調。インから出て13番で第1打を左林に曲げダブルボギーを叩くも、3番パー5で残り240ヤードから第2打を5Wで10メートルに乗せバーディー。72とスコアをまとめ首位に2打差の逆転V圏内につけた。

 12年日本オープンなどツアー通算7勝の実力者。だが、シニアルーキーの昨年は賞金ランク35位に終わり、シード権に手が届かなかった。原因は10年以上苦しめられている腰痛。ヘルニアの手術を受けた後も「良くはならない。毎朝不安です」と打ち明ける。

 試合中は宿舎を出発する2時間前に起床。湯船につかって体を温め、それから汗をかいて腰をほぐすのが日課だ。「昔は30分前に起きればいいやという感じでしたけど今はゴルフ人生の中で一番真面目です」。腰痛の不安を紛らわせるため晩酌も欠かせない。「おかげさまで、そこ(肝臓)は元気」と笑う。

 今季はシニアツアーに主催者推薦で1試合に出場しただけ。今後も5試合程度しか出られない。それでも「シード権を獲らなきゃとか自分を縛るよりも、楽しく伸び伸びとやる方が良い。ゴルフは気合が入ると絶対空回りする。だから気負わない方が良いんです」。51歳はボヤキを控えめに自然体で最終日に挑む。

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