【玉ノ井親方 視点】明生の真っ向勝負は気持ちが良い

[ 2023年5月21日 04:34 ]

大相撲夏場所7日目 ( 2023年5月20日    両国国技館 )

佐田の海(右)を突き落としで破る明生
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 平幕で全勝をキープしている明生は、見ていて気持ちの良い相撲を取る力士だ。1メートル80、154キロの体は大型力士が増えた今の幕内の中では、決して大きい方ではない。それでも立ち合いから真っ向勝負で相手に真っすぐ当たる取り口は、歯切れが良い。佐田の海戦も左差しを狙って前に出ながら、土俵際まで押し込んだ。そのまま押し切れなかったが、右からいなして肩透かしのような形で突き落とした。今場所は自分の形に持ち込めなくても、二の矢の攻めが速い。それだけ体がよく動いている証拠だろう。腰や肘を痛め番付を落とした時期もあったが、体調の不安もなくなってきたようだ。

 弟弟子の豊昇龍に番付で抜かれたことも良い刺激になっているに違いない。四つに組むと投げが大きくなり相手を呼び込む欠点があるので、そこを注意すればもっと相撲内容も安定するはずだ。(元大関・栃東)

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