アマチュア横綱・大の里が3勝目　元十両・魁勝を圧倒「いろいろ勉強」日々新たな発見も

大相撲夏場所8日目 （ 2023年5月21日    東京・両国国技館 ）

＜夏場所8日目＞大の里（撮影・久冨木　修）
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　2年連続アマチュア横綱で幕下10枚目格付け出しの大の里（22＝二所ノ関部屋）が十両経験者の魁勝（28＝浅香山部屋）を破って3勝1敗とした。

　立ち合いで左の前ミツを取られたが、立ち合いの圧力で相手の上体を起こして一気に前へ。最後は右上手を取って2秒3の電車道で圧勝した。「（相手は）関取経験者なので思い切っていきたいなと。十両上がっている人に勝つと自信になる」。関取級のスケールの大きさを存分に発揮した。

　これで2番相撲から3連勝。「最初に負けてしまっているので白紙に戻ったつもりで、吹っ切れて楽しく相撲取れています」。緊張がなくなり、日に日に内容も良くなっている。

　力士として初めて臨む本場所、毎日新たな発見がある。「化粧まわしが薄い物だということは初めて知りました。もっと分厚い物だと思っていました。親方の着物の着方とか、いろいろ勉強させていただいています」。1メートル92、177キロの“怪物”も、新弟子らしく初々しさを見せた。

　勝ち越しまであと一番。まずは一つの目標に王手をかけ「もう一番なんとか勝てるように」と控えめに意気込んだ。