東京ベイ 初V陰の立役者・前川泰慶チームディレクター 「直感」と「一貫性」のスカウト

[ 2023年5月21日 04:42 ]

ラグビーリーグワン プレーオフトーナメント決勝   東京ベイ17―15埼玉 ( 2023年5月20日    東京・国立競技場 )

東京ベイのリクルート担当・前川泰慶チームディレクター
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 若手WTBの著しい台頭が、東京ベイ初優勝の原動力となった。トップリーグ最終年の21年シーズンに金秀隆、昨季のリーグワン初年度で根塚洸雅と2季連続で新人賞。今季同賞は22日に発表予定で、リーグ2位の16トライをマークした24歳の木田晴斗が有力候補とされている。

 そんなヤングウイングたちをスカウトしてきたのが、リクルート担当の前川泰慶チームディレクターだ。16年に現役引退後、18年から採用担当となり、根塚と木田の獲得に尽力した。選手を見極める際は「直感」と「一貫性があるかどうか」をポイントとしている。「毎回居残り練習してるとか、毎回ぱっとすぐ帰るなら帰るでいいと思う。ただ、ある時は早く帰ってたのに、この日はずっと遅くまでだらだら残ってるとかは“気分に流されるのかな”とみる」。技術や伸びしろだけではなく、さりげない習慣も重要な判断材料だ。

 熱心に声を掛けるだけでない。学生へLINEで連絡する際には「ここはビックリマーク使った方がいいのか、使わない方がいいのか。あまり絵文字が多いと…」など、現代の若者と接するための気配りも欠かさない。

 入団してくれた選手が活躍する姿を見ると「競争が激しくて出られない選手もいる。だから、うれしいというより安心することが多い」。日々鋭い目を光らせるスカウトマンが、初Vを陰で支えた。

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