【二所ノ関親方 真眼】大栄翔、立ち合い100点、土俵際100点 何もさせないワンサイドの勝利

[ 2023年5月20日 05:10 ]

大相撲夏場所6日目 ( 2023年5月19日    両国国技館 )

<夏場所6日目>豊昇龍(右)を押し出しで下す大栄翔(撮影・久冨木 修)
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 注目の関脇対決は大栄翔の良さだけが目立ちました。前日の阿炎戦はすかされたような負けでしたが、豊昇龍戦は自分のやるべきことをしっかりやりきりました。立ち合い100点、土俵際100点。相手に何もさせないワンサイドの勝利でした。

 大栄翔がこだわりを示す立ち合い。何をするか分からないくせ者に両手を出して動きを止めて、そこから畳みかけました。一見普通の攻めにも見受けられますが、手で行きながら頭でも行くように立つ独特の動きでした。相手を懐に入れないという意味では作戦通り。成長の跡がうかがえます。

 連勝も多ければ連敗も多くなるのが突き押し。前日敗戦の嫌な流れをいい内容で断ち切ったのは大きいと思います。次期大関候補の関脇4人が好成績でひしめき合う展開。大栄翔は優勝経験もあるだけに、後半もファンを沸かせる存在になることは間違いないでしょう。(元横綱・稀勢の里)

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