ラグビー埼玉　サヨナラ開幕6連勝ごっつあんです！　父が元力士の竹山“土俵際”奮起

ラグビーリーグワン第6節   埼玉21ー19横浜 （ 2023年1月28日    熊谷 ）

＜埼玉・横浜＞後半4分、竹山が蹴ったボールを自らキャッチ、トライに持ち込む（撮影・篠原　岳夫）
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　3試合が行われ、首位の埼玉（旧パナソニック）が横浜（旧キヤノン）に21―19でサヨナラ勝ちし、開幕からの連勝を6に伸ばした。5点を追う後半35分、元力士を父に持つWTB竹山晃暉（26）が“どすこい”タックルをぶちかまし、逆転劇を演出。2トライも奪い、プレーヤー・オブ・ザ・マッチ（POM）に選出された。BL東京（旧東芝）は花園（旧近鉄）を60―14で圧倒した。

　“熊谷場所”で竹山が強烈なぶちかましを浴びせた。14―19と土俵際に追い込まれた後半35分。キックオフボールをキャッチした相手FBマレーに低く力強くぶつかる。ビッグタックルで相手ペナルティーを誘った。「チームに貢献したい気持ちでいった」。攻撃権を得て最後はヴァルが同点トライ。そしてラストワンプレーで松田がコンバージョンを決めた。

　父の和彦さんは元幕下力士の星鶴王（ほしかくおう）だ。子供の頃は相撲部屋に通い「まげに塗る油のにおいが好きだった」と笑う。この日は父親譲りの体の強さで逆転劇へとつなげた。先発を勝ち取るため、今季から全体練習後はタックルの特訓に時間を割いている。「選手層が厚い中で埋もれそうになるけど、そこで負けずに自分を奮い立たせている」。開幕からの連勝を6に伸ばし、全勝で賜杯を狙っている。

　◇竹山　晃暉（たけやま・こうき）1996年（平8）9月25日生まれ、奈良県出身の26歳。3歳でラグビーを始める。奈良・御所実―帝京大。19年にパナソニック（現埼玉）入団。高校時代は1、3年で全国大会に出場し、ともに準優勝。父の和彦さんは元幕下力士の星鶴王（ほしかくおう）。趣味はゴルフとギターで好物はウニとコーヒー。好きな女性タレントは長谷川潤。ポジションはWTB、SO、FB。昨年6月のウルグアイ代表戦に出場し日本代表初キャップ獲得。1メートル75、84キロ。