張本 3冠王手!混合複、複に続きシングルスで史上2人目へ「状態はいい。勝ちきって達成したい」

[ 2023年1月29日 04:20 ]

卓球・全日本選手権第6日 ( 2023年1月28日    東京体育館 )

男子ダブルス決勝でポイントを奪い喜ぶ張本(左)と森薗(撮影・西海 健太郎)
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 男子ダブルス決勝で張本智和(19=IMG)森薗政崇(27=BOBSON)組が及川瑞基(25=木下グループ)松島輝空(そら、15=木下アカデミー)組を3―1で破り、同ペアとして初優勝を果たした。張本智は19年以来のダブルス制覇で、今大会は混合ダブルスと合わせた2冠目を獲得。シングルスでも4強入りを決め、一般男子では82、83年度の斎藤清以来、史上2人目の3冠へあと2勝に迫った。

 チャンピオンシップポイントで相手の返球が台を外れると、張本智は絶叫し、8歳年上ながら一回り小さな森薗の頭をぽんぽんと優しく叩いた。「何で叩いた?もしかしたら、俺のこと好き?」。先輩から突っ込まれた日本男子のエースは、「とにかく触れたかった(笑い)。決勝は冷静ではいられない。そこは理解してもらいたい」と、2冠目の喜びの大きさを表現した。

 シングルスは完勝したが、ダブルスは苦しみ抜いて2試合を制した。準決勝は第5ゲームで4―8から追いつき、その後も2度マッチポイントを握られながら逆転。決勝も第3ゲームまでジュースにもつれ込む接戦を制し、張本智は「(攻撃に)行きたいところであえて行かずに我慢した。コントロールできた」と勝因を語った。

 昨年は準優勝。普段の練習回数は少ないからこそ、森薗は張本智の成長を実感する。この日は窮地で「100回くらい我慢と言っていた。僕に凡ミスが続いた時には“ダブルスなのでどっちのせいでもない”と言われて救われた」。技術、フィジカル、そして相棒の力を引き出す話術の成長が、1年前は届かなかった栄冠へ導いた。

 5年ぶり2度目のシングルス制覇、そして3冠へあと2勝。張本智は「状態はいい。最後は勝ちきって3冠を達成したい」と宣言した。

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2023年1月29日のニュース