脇元華 サウナ効果?パット好調で3差2位 初Vへ舞台整う

[ 2022年10月22日 04:17 ]

女子ゴルフツアー NOBUTA GROUPマスターズGCレディース第2日 ( 2022年10月21日    兵庫県 マスターズGC=6585ヤード、パー72 )

9番グリーンで、ラインを読む脇元華(撮影・成瀬 徹)
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 5位から出た脇元華(25=GMOインターネットグループ)が5バーディー、ボギーなしで連日の67をマークし、通算10アンダーの2位に浮上した。首位とは3打差。念願のツアー初優勝をつかみ、2季ぶりのシード復帰を狙う。首位タイから66をマークした河本結(24=RICOH)が通算13アンダーで単独首位に立った。

 スピードが増したマスターズGCのグリーンだが、脇元はむしろ歓迎した。「速いグリーンの方が私は好き」。インから出て15番で3メートルのスライスラインを沈めてバーディー先行。2、3番と1メートルを着実にカップに納めると、7番では再び6メートルのスライスラインをねじ込んだ。この日のパット数はわずか「24」。まさにパット・イズ・マネーで、優勝争いに加わった。

 「チャンスについたところはしっかりバーディーが取れたし、危なかったところはパーでしのげた。それがスコアにつながった」

 ひらめきがあった。2週前のスタンレー・レディースで初日にパットで苦戦。ラウンド中に肩がクローズになっていたことに気がつき、「スクエアにすることでフォローが出しやすくなった」。1ラウンド当たりの今季平均パット数は74位と課題だったパットの改善が、好スコアにつながっている。さらに先月はキャディーにマネジメントを全て任せ、自身は「ロボットのように」プレーしていたが方針転換。「人間ですから(笑い)。感情が入ったほうがやりやすいし、私らしい」と自然体で戦っている。

 練習に加え、最近はサウナがマイブーム。サウナ8分と水風呂1分を3セットこなす本格派だ。「金田久美子ちゃんとよく一緒に入っています」。アイシング効果も含め、コンディションを“整え”てきた。現在のメルセデス・ランキングは69位。前週は下部ツアーに出場し、今大会も16日に繰り上がりで出場が決まったばかり。2季ぶりのシード獲得(50位以内)へ、正念場を迎えている。

 「シードとか、いろいろ考えたら勝つしかないくらいの位置。優勝を目指してやってきている」と25歳。念願の初優勝でシード復帰を果たし、今季優勝者など限られた選手のみが出場できる地元・宮崎でのツアー選手権リコー杯の切符をつかむ。

 ◇脇元 華(わきもと・はな)1997年(平9)10月4日生まれ、宮崎県出身の25歳。8歳から競技を始める。14歳の時にタイでの合宿中に米女子ツアーを観戦し、プロを志す。宮崎日大高を経て、3度目の挑戦となった18年7月のプロテストで合格。19年に賞金ランク47位で初シード獲得も、昨季は75位で守ることができなかった。昨年の今大会も5位の好成績。1メートル74、64キロ。
 

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