フランスの元首相が“バスケ界の新星”を観戦 NBAトップ指名候補のウェンバンヤーマに熱視線

[ 2022年10月22日 08:25 ]

ジョスパン元首相が見守ったウェンバンヤーマ(AP)
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 1997年から2002年までフランスのシラク政権下で第16代の首相を務めたリオネル・ジョスパン氏(85)が20日、男子バスケットボールリーグのメトロポリタン92対ブロワ戦をパリで観戦。AP通信によればチケットを求めての観戦で、来年のNBAドラフトで全体トップ指名が有力視されているメトロポリタン92のビクトル・ウェンバンヤーマの試合を4000人の観客の1人して見守った。

 元首相がチケットを求めてまで観戦するという状況になっているウェンバンヤーマは2004年1月4日生まれの18歳。223センチ、95キロのセンターながら、ガードと同等のスキルを持ち、ステップバックからの“ディープ3”まで打てるオールラウンダー。レイカーズのレブロン・ジェームズ(37)も「これだけ身長が高くてあれだけのことができる選手はいない」と絶賛しており、今月4日と6日に米ラスベガスで行われたGリーグ・イグナイトとのプレシーズンマッチでは2試合で計73得点を挙げて駆けつけたNBA関係者を驚かせた。

 フランス出身の選手はNBAドラフトで過去34人が指名されているが、最上位はマーベリクスに所属しているフランク・ニリキーナ(24)で全体8番目(2017年)。フランス国籍取得者としてはピストンズに所属しているキリアン・ヘイズ(21)の全体7番目(202年)とあって、ウェンバンヤーマは確実にその“歴史”を書き換えると予想されている。

 元首相観戦の中でウェンバンヤーマは17得点、7リバウンド、5ブロックショットをマーク。3点シュートも3本中2本成功させ、チームは113―88(前半52―42)でブロワを下して今季の成績は4勝1敗となった。

 23年にはW杯、24年にはパリ五輪が控えており、ジョスパン元首相の観戦は、ウェンバンヤーマの代表入りを強く推すという見方も出てきており、今後の動向が注目されるところだ。

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