スポーツクライミング男子・楢崎が圧倒V「最後まで戦い切り、優勝できたことは自信」

[ 2022年10月22日 04:10 ]

スポーツクライミングワールドカップ複合盛岡大会第2日 ( 2022年10月21日    岩手県営運動公園スポーツクライミング競技場 )

男子決勝のボルダリングで課題に挑む楢崎智亜=岩手県営運動公園スポーツクライミング競技場
Photo By 共同

 スポーツクライミングワールドカップ複合盛岡大会は、男子準決勝と決勝が行われ、楢崎智亜(26=TEAM au)が156・4点で優勝した。24年パリ五輪と同じ2種目の合計で争う方式で実施された初のW杯で、日本勢は5人が決勝に進出し、緒方良行(24=B―PUMP)が2位、藤井快(29=TEAM au)が3位と表彰台を独占した。女子準決勝は森秋彩(あい、19=茨城県連盟)が1位通過するなど4人が22日の決勝に進んだ。

 準決勝、決勝を同日に実施するハードな日程の中で、日本のエースが真の強さを見せつけた。合計得点で2位の緒方に18点の大差をつける圧勝劇。3年ぶりに日本で開催されたW杯で表彰台の真ん中に立った楢崎は「うれしい。キツいラウンドだったけど、最後まで戦い切り、優勝できたことは自信になる」と胸を張った。

 準決勝は首位通過。決勝は得意のボルダリングでトップに0・4点差の2位と安定感を示し、後半のリードも緒方に次ぐ2位と、今季W杯メンバーから漏れた種目でも実力を証明してみせた。

 3種目の複合で争われた昨夏の東京五輪は4位。24年パリ五輪ではスピードが独立し、複合はボルダリングとリードの2種目の合計得点で順位を決める方式に変更される。楢崎は「ボルダーもリードも、もっと強くなるために、この冬はさらにトレーニングを積みたい。まずは来年の世界選手権(8月1日開幕、スイス・ベルン)で3冠できるように頑張る」と、早くも視線を先に向けた。

 ◇スポーツクライミングの複合 各選手がボルダリング、リードの2種目に臨み、合計得点を競う。両種目とも満点を100点とし、ボルダリングは完登数とゾーン(中間点)への到達数、リードは登った高さにより点が加算される。昨年の東京五輪で実施された複合はスピードを加えた3種目だったが、24年パリ五輪ではボルダリング、リードの2種目に変更となった。

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