1メートル58ツアー最小兵の比嘉が奪首 同組スコットから刺激で66

[ 2022年10月22日 04:13 ]

男子ゴルフツアー日本オープン第2日 ( 2022年10月21日    兵庫県 三甲GCジャパン=7178ヤード、パー70 )

13番でティーショットを放つ比嘉一貴。通算6アンダーで首位=三甲GCジャパン
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 前日持ち越したサスペンデッドの残りと第2ラウンドを行った。4打差の5位で出た比嘉一貴(27=フリー)が6バーディー、2ボギーの66と伸ばし通算6アンダーで首位に立った。勝てば沖縄県勢初(1973年のツアー施行後)の日本一となる。初日トップの蝉川泰果(21=東北福祉大4年)と金谷拓実(24=Yogibo)がトップに並んでいる。石川遼(31=CASIO)は74と落とし通算7オーバー、67位で予選落ちした。

 身長1メートル58。ツアー最小兵の比嘉が大舞台で輝いた。多くの選手が苦しんだ大会名物の深いラフと硬くて速いグリーンをショートゲームでしのぎ、今季3勝で賞金王レーストップを走る実力を見せつけた。

 「比較的セカンドをフェアウエーから打てていて、アイアンもそこそこ良い感じです。グリーンを外しても切り抜けることができました」。インから出て10番で4メートルのチャンスを沈め勢いをつけると、16番では5メートルの難しいパーパットをねじ込み、その後の連続バーディーにつなげた。

 同組で回った13年マスターズ覇者のスコットに刺激を受けた。「ショットの精度とスイングの再現性が凄かった。勉強になりました」。途中でその飛距離に圧倒され6番で1Wの平均飛距離を尋ねた。「キャリーで300ヤード、ランで40ヤード」と返され「それからアイアンを引っかけた。謎にアイアンで飛ばしにいった」と苦笑い。それでも自分の強みを見失うことはなかった。「飛距離で争うつもりはない。でも130ヤード以内のウエッジゲームでは負けたくない。体格差がない部分ではリードしたい。今日はそれがうまくいきました」と手応えを口にした。

 東北福祉大の後輩、蝉川と金谷の2人と首位に並んだ。「自分は松山(英樹)さんを見て大学時代を過ごした。後輩を意識するというよりも、松山さんに追いつき追い越せという思い。でも、松山さんのように後輩をリードできる存在になれればと思います」。BMWツアー選手権森ビル杯に続く日本タイトル年間2勝となれば、19年石川遼以来17人目。後輩たちに手本を示すためにもここから崩れるわけにはいかない。

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2022年10月22日のニュース