吉本ひかる スランプ克服で黄金世代12人目のVへ

[ 2022年10月22日 04:11 ]

女子ゴルフツアー NOBUTA GROUPマスターズGCレディース第2日 ( 2022年10月21日    兵庫県 マスターズGC=6585ヤード、パー72 )

11番でティーショットを放つ吉本ひかる(撮影・成瀬 徹)
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 【NEXTヒロイン(3)98年度生まれ・吉本ひかる】「スランプ」を克服し、今がある。吉本ひかる(23=マイナビ)は通算6アンダーの7位で決勝ラウンドに進んだ。黄金世代にあって12人目の優勝が期待される。トップ10以内は既に13度経験。何度も「次は…」と期待されてきた。「もちろん、早く(優勝を)という気持ちはあります」と笑顔で話す。

 昨年、クラブを振ることが「怖くなった」。同8月のNEC軽井沢72で右にプッシュするミスが出た。そこから「どこに行くのか分からなくなった」。体の動きが悪くなり、体力も落ちた。メンタル、技術面にも迷いが生じ、1Wの平均飛距離は190ヤードにまで落ちた。克服への道は地道な努力だった。

 1月から松山英樹もケアする飯田光輝トレーナーの元へ、本格的に足を運ぶ。「手打ちだったんですけど体を使って打つ、というのをトレーニングで形をつくることからやりました」。体の動きを理解することでミスの原因も把握できるようになった。「最近は怖さも消え、打てるようになりました」。飛距離も戻ってきた。

 昨年、スランプに陥ったNEC軽井沢72で今年は2位と復活を印象づけた。今大会も出場した過去2戦は予選落ちだったが「苦手意識はなくなりました」と笑う。98年度生まれから12人目の頂点へ、機は熟している。

 ◇吉本 ひかる(よしもと・ひかる)1999年(平11)2月25日生まれ、滋賀県出身の23歳。滋賀短大付高卒。9歳でゴルフを始める。17年7月のプロテストに合格。17年に下部ツアーで1勝。19年にはトップ10に7度入るなど頭角を現した。今季は現在メルセデスランキング74位。血液型A。1メートル52、53キロ。

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