クライミングW杯複合女子は森秋彩が優勝 得意のリードで完登逃し「すごく悔しい」

[ 2022年10月22日 18:22 ]

女子決勝のボルダリングで課題に挑む森秋彩
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 スポーツクライミングのワールドカップ(W杯)複合盛岡大会最終日は22日、盛岡市の岩手県営運動公園スポーツクライミング競技場で女子決勝が行われ、日本勢は森秋彩(あい、19=茨城県山岳連盟)が190・9点でで優勝を飾った。日本勢は森を含めて4人が決勝に進み、野中生萌(みほう、25=フリー)は5位、谷井菜月(19=明治安田生命)が6位、地元・盛岡市出身の伊藤ふたば(20=TEAM au)は7位だった。

 複合はボルダリング、リードの2種目で争われ、両種目の合計得点で順位が決まる。昨年の東京五輪でスピードを加えた3種目で行われたが、24年パリ五輪に向けて変更された。この方式でW杯複合の開催は初めて。

 予選、準決勝を1位通過した森は決勝でも強さを見せつけた。前半ボルダリングは予選7位、決勝6位と出遅れたが、決勝では4課題すべてを完登し、トップと0・3点差の2番手で後半リードへ。得意とするリードでは、残り2手で落下し、完登こそ逃したが、ナタリア・グロスマン(21=米国)を逆転。2位に19・7点の大差をつけてW杯複合の初代女王となった。

 森は「ボルダリングでは苦手なダイナミックな動きが出てきて自分にとってはハードな課題だったんですけど、なんとか全完登できて、リードでは(予選から)3完登するのが目標だったんですけど、最後の最後に落ちてしまったのがすごく悔しい。でも全体的にみたら初めてのフォーマット(方式)で、しっかりやり切れて自信になりました」と振り返った。

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