【“かなだい”と一問一答(3)】「新鮮な気持ちと、久しぶりな気持ちと。なんか面白い」

[ 2022年3月26日 01:14 ]

フィギュアスケート世界選手権第3日 ( 2022年3月25日    フランス・モンペリエ )

<世界フィギュア2022 RD>演技する村元哉中&高橋大輔(撮影・長久保 豊)
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 アイスダンスのリズムダンス(RD)が行われ、村元哉中、高橋大輔組(関大KFSC)は67・77点で15位スタートとなった。ツイズルなどでのミスがあったが、上位20組による26日のフリーダンスに進出。カップルとしては初となる世界選手権の演技を終えた一問一答は以下の通り。

 ――演技の感想は。
 村元「凄い自信を持って落ち着いて最初から。ミスがあった中で、最後まで滑れた」
 高橋「僕のツイズルの大きいミスがあったんですけど、それ以外は全体として自分たちとしては良かったと思ったんですけど。後でスコアシート見たら取りこぼしがあったので、そこがちょっと響いたのかな。気持ちとしては、僕のツイズル以外は凄く良かったと思います」

 ――ツイズルのミスの原因は。
 高橋「メンタリティーな部分が大きいかなと思って。2個目のツイズル、リズムダンスに関しては不安要素が若干あった部分があったので。5分の公式練習でもうまく入らなかったところと、不安要素があったのが全部重なってしまって。演技として非常に良かったので、きっちり決めなきゃ、決めなきゃという気持ちが出すぎた。いろんなものがあってミスしてしまった。僕自身、弱い部分だと改めて実感しました」

 ――フリーダンスへの準備は。
 村元「フリーはリフトを変えたり。細かいところを少しずつ変えてきている。またリズムダンスとはがらりと変わったバレエの世界をパフォーマンスしたい。自分たちが思い描く、この物語をお客さんに披露したいと思います」

 ――リズムダンスの日本の魂を、2人はどう表現したいのか。
 高橋「何だろうな。派手さだけではないのがたぶん日本の良さ。奥ゆかしさというか。そういったところも含めつつ、派手な部分も取り入れつつ。そういうところなのかな?」
 村元「静かに心の中の燃えている感じ。表には出さない、内に秘めている思いだったりをぶつけているのがリズムダンスにある」

 ――久しぶりに世界選手権の舞台に立って、感じることは。
 高橋「久しぶりの世界選手権なんですけど、アイスダンサーとして挑むので、空気感も違いますし。何て言うんだろうな。久しぶりなんだけど、あまり久しぶり感がないというか。なんか凄く不思議な気持ちではあるんですけど。ただ、アイスダンス初めて2年になるんですけど。やっと初めてと言っていいくらい世界のトップチームたち、フルのメンバーと試合をしたのが初めてなので。こういった空気感でできるという緊張感が、やっぱり世界選手権だなと思いますし。そういったところで戦えているということに凄く喜びを感じている。新鮮な気持ちと、久しぶりな気持ちと。いろいろ混ざって、なんか面白いです。なんかよく分からないけど(笑い)」

 ――高橋と一緒に世界選手権にたどり着いて感じたことは
 村元「5分間の練習の時、名前が呼ばれた時、ダイスケ・タカハシと言った時、シングルスケーターの大ちゃんを世界中が知っているので。1人のスケーターとして凄いなと思った中で、自分も高橋大輔と一緒に世界選手権のアイスダンスに出ている、それだけが凄いことだなと。改めて2シーズン目で、世界のチームと中盤、後半グループですべれたのは凄いことだなと思いますし。たまにというか、今でも大ちゃんと滑っているのが不思議に思うくらい幸せだなと凄い感じますし。たまに本当に大ちゃんと滑っているのが不思議に思ったりします(笑い)。この世界選手権の舞台に一緒に来られて良かったです。フリーも滑れるので、大きな目標としてはまだまだ手の届かない位置にいるかもしれないですけど。それはあまり考えず、自分たちが練習してきたことをしっかりやりたいなと思います」

 ――RDの不安要素はどんな部分か。
 高橋「今日失敗した、2個目のツイズルがはまったりはまなかったり。そこが毎回、同じことができなかったので。それが若干、知らず知らずに不安要素になっていった。会場に入っていってから、そこまで悪くはなかったんですけど。やっぱり、これが世界選手権、大舞台だったり。不安要素がより一層出てしまうという部分かなと」

 ――演技後はマリーナ・コーチから言われたことは
 高橋「大丈夫って(笑い)。パフォーマンスは凄い良かったよって言われて。ミスのことに関しては言われなかったですけど」
 村元「次、次みたいな(笑い)」
 高橋「でも、演技としては良かったなと。ツイズル以外のところで言うと、パフォーマンスが凄く良かったので」

 ――フリーダンスの「ラ・バヤデール」はどんなところを見てほしいか。
 村元「本当に違う世界観なので。クラシックバレエというものをバレエの先生と所作、手から形とかフリーレッグまで意識して練習してきたので。スケートというよりバレエの舞台を見てもらいたいなという。バレエの雰囲気を出せるように頑張りたいと思います」

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2022年3月25日のニュース