ペアSP“りくりゅう”3位 ミスあったけど心の底から最後の「ハレルヤ」

[ 2022年3月25日 05:30 ]

フィギュアスケート世界選手権第1日 ( 2022年3月23日    フランス・モンペリエ )

3位につけた三浦璃来&木原龍一(撮影・長久保 豊)
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 今できるベストを尽くした。ペアの三浦、木原はSP「ハレルヤ」を演じ切ると、晴れやかな笑顔を見せた。来季以降は新演目の予定で、三浦は「ミスはあったが、自分たちのやれることは出し切った。本当に最後のハレルヤなので本当に笑って終わろうと思って、心の底から出た笑顔でした」と振り返った。

 7位だった北京五輪でミスの出た3回転トーループを決めたが、終盤のスロー3回転ルッツで三浦が両手を突くミスがあった。それでも、2シーズン磨き続けた演目で、3位につけた。首位とは5.30点差。12年銅の高橋成美、マービン・トラン(カナダ)組以来日本勢10年ぶり、日本人同士では初となる表彰台が見えてきた。

 団体でメダル獲得に貢献した北京五輪後は、緊張状態が解けた。気持ちをつくり直すことに苦労したが、2人で話し合った。至った結論は「結果だけじゃなく、見てくださった方に心に残るものを届けたい」(木原)。思いが乗り移ったSPだった。

 《ウクライナペアに声援》ペアのソフィーア・ホリチェンコ、アルチョム・ダレンスキー組が、ロシアの侵攻を受けたウクライナ勢で先陣を切って登場した。陸路と空路でルーマニア、イタリア、ポーランドを経てフランス入り。2月の北京五輪で団体出場後、練習がほとんどできなかったため、SP13位で進んだフリーは棄権した。家族が残る母国を思い、SPはウクライナ音楽に急きょ変更。観客の温かい声援を受け、ホリチェンコは「全世界の支援に感謝し、ウクライナ人の強さを示したかった」と話した。

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2022年3月25日のニュース