東京五輪を盾に横領事案を3年間“隠蔽” バドミントン協会が公表

[ 2022年3月25日 16:24 ]

日本バドミントン協会における過去の公金私的流用案件を公表した銭谷欽治専務理事
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 日本バドミントン協会は25日、東京都内で緊急の記者会見を開き、18年10月から19年3月にかけて、元職員が約680万円の公金を横領していたと発表した。

 同事案は19年3月ごろに発覚し、同年11月の理事会で、理事の有志で損失補てんをすることを決議。元職員については弁済の意思を示したことから刑事告訴などはせず、20年6月末に諭旨退職となったという。

 元職員が横領した約680万円の中身は、日本代表合宿時における選手の負担金(1人あたり1万円)や国際大会での獲得賞金だったという。今回の公表は日本オリンピック委員会(JOC)からの助言を受けてのもので、会見に臨んだ銭谷欽治専務理事は「(当時は)半年後に東京五輪があり、選手を守らないといけないという思いと、国や組織委に迷惑を掛けられないということを最優先に公表を控えた。理事会の総意としてそうなった」と釈明。隠蔽の意図を否定した上で、「今となってはガバナンスとして相応しくなかったと思う」と弁明した。

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2022年3月25日のニュース