大坂快勝 観客から「アイラブユー」、コート上で涙から立て直した

[ 2022年3月25日 05:30 ]

テニス マイアミ・オープン第2日 ( 2022年3月23日    米マイアミ州 )

マイアミOP女子シングルス1回戦でプレーする大坂
Photo By 共同

 女子シングルス1回戦で世界ランキング77位の大坂なおみ(24=フリー)は6―3、6―4で同96位のアストラ・シャーマ(26=オーストラリア)に快勝した。同93位の土居美咲(30=ミキハウス)は同117位のベラ・ズボナレワ(37=ロシア)に4―6、1―6で敗戦。男子シングルス1回戦では世界106位のダニエル太郎(29=エイブル)が同89位のハウメ・ムナル(24=スペイン)に6―3、6―4で勝った。

 大坂は初対戦のシャーマを強烈なサーブで押し込み、1時間20分で撃破。一度もブレークを許さない快勝だった。12日のBNPパリバ・オープン2回戦では観客からの「下手くそ!」のヤジに動揺し、コート上で涙して敗戦。10日余りで気持ちを立て直し「コートに立って試合ができることを証明したかった。今日は何が起ころうと、気にしないと決めていた」と笑顔。コート上でのインタビュー中に観客から「なおみ、アイラブユー」の声が飛び、拍手を浴びる場面もあった。

 前回の敗戦後にフィセッテ・コーチから「専門家の助力を得てみては」と勧められ、セラピストの指導を導入。心機一転して白星につなげ「(セラピストを)できればチームに加えたい」との意向も示した。昨年9月から約4カ月の休養を経て試合に復帰。連覇を狙った1月の全豪で3回戦敗退するなど本来の姿からは遠い。次の相手ケルバーには4連敗中だが「今の自分の立ち位置を確かめるいい機会になる」と力を込めた。

 《世界1位バーティ引退に「格好いい」》世界1位のバーティ(オーストラリア)の現役引退を受け、大坂は「思い残すことなくコートを去ることができたと思う。世界1位のまま引退するのは理想的で、格好いい」と決断を支持した。一方、復活を期す自身については「出る大会を全て勝ちたいし、4大大会ももっと勝ちたい」と競技への意欲を強調。昨年の全米オープン覇者で19歳のラドゥカヌ(英国)も女王引退に言及し「彼女は偉大なキャリアを築いた。競技を始めたときに目指したものを成し遂げたのだと思う」と語った。

続きを表示

2022年3月25日のニュース