松山聖陵　四国勢初！最多出場&最多優勝誇る秋田工に勝った！　野球部から転向の高田が決勝トライ

第101回全国高校ラグビー大会1回戦   松山聖陵19－12秋田工 （ 2021年12月28日    花園 ）

＜秋田工・松山聖陵＞　前半、力強く前進する松山聖陵・高田（撮影・大森　寛明）
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　松山聖陵が過去15度も日本一に輝く伝統校の秋田工に後半3トライを挙げて逆転勝ちを収めた。立役者はプロップ高田だ。12―12で迎えた後半17分、ゴール左前のラックから持ち出し、3人がかりの相手タックルをなぎ倒して決勝トライ。「自分だけの力で取れたトライでない。皆のおかげ」と感謝した。

　甲子園出場経験もある同校の硬式野球部で一塁手としてプレー。だが、2年夏に野球ボールが二重に見える症状に襲われ、白球を追いかける夢を諦めた。幸いにも大きいボールでは症状が出なかったため、誘われたラグビーに転向。1メートル82の上背にトレーニングで体重は20キロ増の112キロ。「フィジカルを生かそうと1年間、モールを意識して練習した」と鍛え上げた体で当たり負けしなかった。最多出場、最多優勝を誇る秋田工に四国勢が勝利したのは101回を迎えた大会史上初めてで、渡辺悠太監督も「名のある学校にやっと1つ勝てた。四国の歴史を変えていきたい」と胸を張った。

　卒業後は関東学院大に進む予定の高田は「最初はルールも分からなかった。仲間が支えてくれた。ベスト8に進みたい」。30日に控えるBシードの国学院栃木戦も仲間のために体を張る。