青学大・岸本大紀 帰ってきた元スーパールーキー「チームを勝たせる走りを」

[ 2021年12月29日 06:30 ]

箱根のキーマン(3)

2年ぶりの箱根駅伝へ意気込みを語った青学大・岸本
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 花の2区で1年生歴代1位という衝撃のデビューを飾った大会から2年。昨季は期待されながら左大腿骨の疲労骨折で棒に振った青学大の岸本大紀(3年)が強くなって箱根路に帰還する。「前回は走れず悔しい思いをしたのでチームを勝たせる走りをしたい」と目の色を変えている。

 スーパールーキーとして順風満帆な4年間が約束されているかに見えたが、箱根の神は岸本に試練を与えた。昨夏、痛みを感じていた左脚の疲労骨折が判明。9月に医者から「3カ月は走れない」と絶望的な宣告を受けた。最大の目標だった箱根への道が閉ざされた喪失感は大きく「陸上をやめたいくらいに思いつめていた。自分は何のためにチームにいるんだろうとか考えた」と告白する。折れかけた心に火を付けたのは、昨年の全日本大学駅伝で懸命に走る仲間の姿だった。4位という成績だったが「4年生の力強い走りが心の支えになった。自分がチームの力になりたいと、居ても立ってもいられなかった」

 故障が再発する恐怖もあったが、昨年11月ごろに走れるようになると復帰に向け、1キロ8分というスローペースでジョグを始めた。今季に入ると、下肢トレーニングで弱っていた臀部(でんぶ)の筋力を強化して夏合宿に臨んだ。メニューを完璧に消化すると、復帰戦の全日本大学駅伝では区間3位と復活をアピール。「自分の強さが再認識できたし、周りにも示せた」と笑顔を見せた。

 祖父・山田七郎さんからのメールが競技への活力になっている。文面の最後にはいつも「負けんなよ!」の言葉。全日本の前にも「負けんなよ」の文字で奮起した。「普段はあまり言わないけど、大事なときにはガツンと言ってくれるのは大きな力になる」。祖父の思いもある。2年ぶりの箱根で負けるわけにはいかない。

 ◇岸本 大紀(きしもと・ひろのり)2000年(平12)10月7日生まれ、新潟県燕市出身の21歳。新潟・三条高時代は1500メートル、5000メートルともに新潟県高校記録を樹立。青学大1年時に出雲2区区間賞、箱根2区5位。趣味はオンラインゲームで、誕生日プレゼントには有名ゲーム配信者のTシャツをもらった。自己ベストは1万メートル28分32秒33。1メートル72、54キロ。

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