“秋女”古江彩佳が1打差2位!ツアー6勝全て9~11月 プロ入り以来の“相棒”でバーディー量産

[ 2021年11月6日 05:30 ]

女子ゴルフツアー TOTOジャパンクラシック第2日 ( 2021年11月5日    滋賀県 瀬田GC北C=6616ヤード、パー72 )

18番でバーディーパットを決め、笑顔でホールアウトする古江(中央)=撮影・成瀬 徹
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 賞金ランキング2位の古江彩佳(21=富士通)が、好調なショットを武器に1打差の2位に浮上した。3打差の4位から出て7バーディー、2ボギーの67で回り、通算9アンダーまで伸ばした。同ランク3位の小祝さくら(23=ニトリ)が69の通算10アンダーで単独首位を守った。賞金女王を争う上位勢が、Vレースを白熱させている。

 頼りになる“相棒”だ。序盤の2、3番で連続ボギーを叩き、失速しかけた古江を救ったのは、19年のプロデビュー時から使い続けているロフト角50度のウエッジだった。

 「最初は少しドタバタのスタートだったんですけど、後半のバック9に入ってたくさんバーディーを取れたので良かったと思います」。プレーを勢いづけたのは10番の会心のショットだった。ピンまで残り112ヤードの第2打を“宝刀”で30センチに寄せると、16番パー5でも残り108ヤードから再び30センチにつけバーディー。前半は1アンダーと伸び悩んだものの、流れをつかんだ後半に猛チャージを見せ、賞金女王を争う小祝との差を一気に縮めた。

 50度のウエッジは100~110ヤード前後の距離を「3ヤード刻みで打ち分けられたらうれしい。信用できるクラブ」という。16番では第2打をあえて50度の距離が残るように刻んだマネジメントも光った。

 ツアー6勝が全て9~11月の“秋女”だ。11月は長いシーズンの疲れが最も出やすい時期だが「そんなに疲れているのが続いているわけではありません」とサラリ。食事に特別注意しているわけでもなく、トレーニングも「やるとしたらランニングぐらいですが、最近はそれもあまりやっていません」と苦笑いする。

 それでも睡眠時間だけはしっかり確保するように気を付けている。「試合がない時は8時間は寝るようにしています」。1メートル53、54キロのサイズは女子プロの中では小柄だが、あふれ出るスタミナは無尽蔵のようだ。

 兵庫出身の古江にとって滋賀は同じ関西の地元。「気持ちが高ぶるというか頑張りたいです」。3年前はギャラリーとして観戦した大舞台で、今度は主役の座をつかみ取る。

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