日大・川副が学生横綱 日大からは4年ぶり 1メートル65の小兵は「角界?これから考えます」

[ 2021年11月6日 18:43 ]

全国学生相撲選手権大会で優勝した川副圭太
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 第99回全国学生相撲選手権大会が6日、堺市であり、日大の川副圭太(4年)が初優勝して学生横綱のタイトルを獲得した。昨年のアマ横綱で日体大の花田秀虎(2年)との決勝は、鋭く踏み込んでの寄り倒し。名門日大からの学生横綱は第95回大会の中島望以来、4年ぶりだった。卒業後の角界入りについては今後検討していくという。

 無欲の栄冠だった。現役では大関・正代(30)に関脇・御嶽海(28)もつかんだビッグタイトル。「まさか自分が獲れるとは。ビックリしています」。1メートル65、110キロの川副は今夏前に右足アキレス腱を部分断裂し、稽古を再開してまだ1カ月。1週間前に痛み止めの注射を打って大会に臨んだ。

 花田との決勝も「自分の体に任せた」と無心で土俵に立った。「(全国中継を通じて)相撲をしている子供たちに、小さくても強くなれることを見せられた」と胸を張った。

 幕下15枚目格付け出し資格を得たことで、角界入りが注目される立場になった。「就活もしてなかった。これから考えます」。同じ小兵で日大OBの平幕・石浦(31)、そして十両・炎鵬(27)の取り口を研究する。大相撲の映像に接すれば「かっこいい」と憧れを抱く。1日で、全く新たな視界が眼前に広がった。

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2021年11月6日のニュース