男子ゴルフ中島啓太がアジア太平洋アマチュアで初優勝 マスターズ出場権獲得

[ 2021年11月6日 22:37 ]

男子ゴルフ アジア太平洋アマチュア選手権最終日 ( 2021年11月6日    アラブ首長国連邦 ドバイクリーク・クラブ=7203ヤード、パー71 )

中島啓太
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 世界アマチュアランク1位の中島啓太(21=日体大3年)が単独首位から出て68で回り、通算14アンダーで並んだ香港選手とのプレーオフを2ホール目で制し初優勝した。日本勢では10、11年の松山英樹、18年の金谷拓実に続く3人目の快挙。優勝者には来年のマスターズ、全英オープンの出場権が付与される。

 5メートルのウイニングパットを沈めた中島は力強いガッツポーズをつくった。プレーオフを戦った香港選手とハグで健闘をたたえ合い、日本の選手たちから祝福のウオーターシャワーを浴びると、歓喜の涙をこぼした。

 表彰式のインタビューには「世界ランク1位でこの大会に優勝できて光栄です。プレッシャーを感じたけど、今週は興奮したし、楽しめた」と流ちょうな英語で答えた。

 一時は首位の座を明け渡したが、15番で1メートルのバーディーパットを決めて追い付いた。プレーオフ1ホール目は第1打をバンカーに打ち込みながらパーで切り抜けると、2ホール目では相手が第2打を池に入れた中、バーディーを奪い決着をつけた。

 9月のパナソニック・オープンでツアー史上5人目のアマチュア優勝を飾った逸材。8月に年間最優秀アマチュアに贈られる「マコーマックメダル」を受賞し、来年の全米オープン、全英オープンの出場権を得ていたが、この優勝でマスターズ切符も手にした。
 松山が前回王者として臨む舞台だ。中島は「(松山)英樹さんや(金谷)拓実さんに続きたいと思っていた。来年(のマスターズでは)興奮すると思う」と話した。

 ◇中島 啓太(なかじま・けいた)2000年(平12)6月24日生まれ、埼玉県加須市出身の21歳。6歳でゴルフを始める。東京・代々木高―日体大。18年アジア大会で個人・団体で2冠。今年の日本アマチュア選手権で初優勝。1メートル77、75キロ。

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2021年11月6日のニュース