銅メダル獲得の50歳、上与那原寛和 盟友への思いに声震わせ「いつか3人で…表彰台に上がれるように」

[ 2021年8月29日 21:30 ]

東京パラリンピック第6日・陸上 ( 2021年8月29日    国立競技場 )

<パラリンピック 陸上>男子1500m(T52)、国旗を背負って記念撮影される、金メダルの佐藤(左)と上与那原(撮影・木村 揚輔)
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 陸上男子1500メートル(車いすT52)決勝が29日、行われ、佐藤友祈(31=モリサワ)が、3分29秒13のパラリンピック新記録で、400メートルに続く今大会2個目の金メダルを獲得。上与那原(うえよなばる)寛和(50=SMBC日興証券)が自己ベストの3分44秒17で銅メダルを獲得した。

 400メートルに続く銅メダル獲得に「率直にうれしいですね」と話した。佐藤、マーティンに次ぐ3番手でスタートを切り、2人には話されたが、後続の追い上げを許さなかった。

 インタビューではともに戦ってきた58歳、伊藤智也(バイエル薬品)が大会直前に障がいの軽いクラスに変更されたことへの思いがあふれた。「日の丸3つですよね。本当はこの思いでたくさんトレーニングも積んできましたし、切磋琢磨もして、本当にこの舞台で一緒に戦うはずだった」とし「今回はこのような形になってしまい、複雑ではあるんですけど、またいつになるか分からないですけど、3人で、いつでも(表彰台に)上がれるように準備をしていきたいと思います」と声を震わせた。

 4大会連続4度目のパラリンピックは、銅メダル2つという結果に終わった。「コロナ禍の中、(大会を)開催してくれたことにうれしく思います。医療従事者の頑張りがなければ、ここまで来られなかった。感謝を伝えるためにも全力で頑張っていくことだった」と感謝の言葉を口にした。

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