スケボー五輪銅・中山 重圧なんの!貫禄首位発進 ストリートL第1戦

[ 2021年8月29日 05:30 ]

練習の合間に笑顔で並ぶ西矢(左)と中山
Photo By 共同

 スケートボードのストリートリーグ第1戦第1日が27日(日本時間28日)、米ソルトレークシティーで行われ、女子予選で東京五輪で銅メダルを獲得した中山楓奈(16=ムラサキスポーツ)が18・3点の首位で28日(同29日)の決勝に進出を決めた。五輪で日本史上最年少の13歳で金メダルを獲得した西矢椛(同)は14・1点の4位で予選突破。世界選手権覇者の西村碧莉(20=木下グループ)や男子金メダリストの堀米雄斗(22=XFLAG)は出場していない。

 銅メダルを引っさげプロ最高峰のツアーに戻ってきた中山が、シーズン開幕戦からいきなり見せつけた。「あまりうまく滑れなかったり、決勝に行けなかったりして、本当にメダリストかって思われるのが(嫌で)凄いプレッシャーだった」と感じたというが、一発技を争うベストトリックの最初の試技で、胸側の手すりに前部車輪の金具部分を斜めに掛けて滑り降りる大技「フロントサイドKグラインド」に成功。全選手で最高の7・0点を叩き出した。

 大技はコロナ禍で大会休止期間中に徹底的に磨き、五輪で成功させてさらに自信を深めた技。「乗れるかなと思って一番最初にやった」という賭けが奏功し、別の技でも6・8点と高得点を挙げた。五輪後は在学する龍谷富山高で所属する陸上部の友人から祝福を受けたという。応援を胸に「決勝では全部乗りたい(成功したい)」と意気込んだ。

 ≪五輪金の西矢は4位、新技に挑戦≫西矢は練習不足から「いつもよりベストトリックが全然乗れ(決められ)なかったから、そんなに良くなかった」と言うものの、余裕を残して決勝に進んだ。五輪後は自身を含む日本勢の活躍の影響か、練習場に人が増えた上に「雨も多くて全然滑れていなかった」。それでもランでは難易度の高い技を組み合わせ、いきなり5・1点をマーク。ベストトリックでは新技に挑戦するなど、貪欲な姿勢で決勝につなげた。

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