遼 ゴン攻め2差、19年12月以来のVへ3位浮上「一番内容良かった」

[ 2021年8月29日 05:30 ]

男子ゴルフツアー Sansan・KBCオーガスタ第3日 ( 2021年8月28日    福岡県芥屋GC=7210ヤード、パー72 )

<sansan KBCオーガスタ3日目>18番、バーディーパットを沈める石川遼
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 5打差17位から出た16年大会覇者の石川遼(29=CASIO)が8バーディー、2ボギーの66と伸ばし、通算11アンダーの3位に浮上した。スイング改造に着手してから約1年半。19年12月の日本シリーズJTカップ以来のツアー通算18勝目を目指し、首位を2打差で追う。69で回ったスコット・ビンセント(29=ジンバブエ)が通算13アンダーで初日からの首位を守った。

 556ヤードの最終18番パー5。1Wを手にした石川は「しっかり振った」とティーショットを約340ヤード飛ばした。フェアウエーから2オンに成功しバーディー締め。ムービングデーで66をマークし、優勝戦線に浮上だ。

 「今日いいプレーができれば、明日楽しみだなと思っていた。3日間の中で一番内容は良かった」

 尻上がりに調子を上げている。この日のフェアウエーキープ率71・43%は全体5位。前日までショットが曲がる傾向があったが「練習とコースで違うスイングプレーンになっている」と意識した。

 13番パー5では2人1組で回った弟分の星野が、316ヤード以上のキャリーが必要な右サイドのバンカーを先に越えていった。石川も「マン振りする良い機会」とスイッチオン。バンカーの先に運び、「ぎりぎり越えた。その上で狙った幅に打てたことを評価したい」。このホールを含む、パー5の全4ホールでバーディーを奪った。

 昨年3月から再現性を高めるため、スイング改造に取り組んできた。継続的なトレーニングで体も大きくなり、「飛んで、かつ、幅に収まる」というショットを追い求める。大会前には上位争いをする中で、理想のスイングをできるのかをテーマに掲げた。「欲は出たと思うけど、こういう展開でもブレなくなった実感はある」と収穫を口にする。

 2打差を追う最終日も姿勢は変わらない。「スコアに対する欲とやるべきことの兼ね合いが大事。いろんな意味で凄く楽しみ」。まずは自身のスイングに集中。それが19年12月以来の通算18勝目へとつながる。 

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