車いすラグビー・日本 2大会連続2度目の銅メダル獲得 世界ランク1位・豪州との再戦制し涙

[ 2021年8月29日 15:34 ]

東京パラリンピック・車いすラグビー3位決定戦   日本60―52オーストラリア ( 2021年8月29日    国立代々木競技場 )

<車いすラグビー3位決定戦 日本・豪州>第1ピリオド、攻める池崎(左)と池(撮影・木村 揚輔)
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 東京パラリンピックは29日、車いすラグビー3位決定戦が行われ、世界ランク3位の日本は同ランク1位のオーストラリアを60―52で下し、2大会連続2度目の銅メダルを獲得。悔し涙を流した前日の準決勝での敗戦から立ち直り、12年ロンドン、16年リオと2大会連続金メダルの強豪との1次リーグ第3戦(〇57―53)に続く再戦でも勝利。試合後には涙を流し喜ぶ選手の姿もあった。

 試合は池透暢主将(41=日興アセットマネジメント)のパスからエース・池崎大輔(43=三菱商事)がトライを決めるという“ホットライン”で得点を量産。池のパスカットから日本が連続でターンオーバーを奪うなど17―14と3点差をつけ第1ピリオドを終えた。

 第2ピリオドでも池が2スティールを奪うなど、自ら4トライを決める活躍。さらに乗松が2トライ、小川も1トライ決めるなどローポイントの選手の活躍も目立ち、30―25でリードを5点に広げ前半を終えた。

 勢いに乗る日本は第3ピリオド、池崎が自らのスティールからトライを決めるなど得点を伸ばし、45―36と大きく引き離し第4ピリオドへ。最後まで手を緩めずにリードを守り抜き試合終了。終盤には0.5ポイントと最も障害が重い長谷川が相手エース、ライリー・バットの突破を止める活躍を見せるなど、チーム一丸で2大会連続の銅メダルを獲得した。

 ≪涙の準決勝敗退≫車いすラグビーは前回16年リオデジャネイロ大会で過去最高の銅メダルを獲得。18年にはオアー監督の下で世界選手権を初めて制した。世界ランキング3位で迎えた今大会は、1次リーグ最終戦で3連覇を狙う王者オーストラリアを破って3戦全勝の1位突破。初の金メダルに向けて期待が高まっていた中で準決勝の英国戦に敗れると、スタッフも涙を流すなどチーム一丸で東京パラリンピックにかけてきた思いの強さをにじませていた。

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