柔道女子・小川和紗が銅メダル「ただただうれしい」日本女子唯一の表彰台

[ 2021年8月29日 18:31 ]

東京パラリンピック・パラ柔道最終日 ( 2021年8月29日    日本武道館 )

<女子70キロ級 視覚障がい>銅メダルを獲得し笑顔の小川(撮影・光山 貴大)
Photo By スポニチ

 女子70キロ級の小川和紗(オー・エル・エム)は3位決定戦でザブロドスカヤ(RPC)に優勢勝ちし、銅メダルを獲得した。今大会は日本勢2人目で、女子では唯一のメダルとなった。「ただただうれしい」と夢心地に浸った。

 低身長ながら攻めのスタイル。「身長差はどうにもできない。どう立ち向かうか練習してきた」と語る。準決勝敗退後はショックを受けていたが、初めて大会中に15分ほどの昼寝をして切り替えた。「かなりスッキリした」とメダルマッチにつなげた。

 脳腫瘍の一種である視神経膠腫(こうしゅ)で、視力は両目とも0・01ほど。中1で柔道を始めたが、視力が徐々に低下した。高2の時に盲学校に転入して一時は競技から離れたが、障がい者柔道の道を志した。63キロ級で17年ワールドカップ3位など実績を積み、指導者の勧めで70キロ級に変更。厳しい練習や1日6食などの増量なども行い、夢舞台のメダル獲得を達成した。まだ24歳。「3年後はパリで金メダルを獲りたい」と次の目標を打ち立てた。

続きを表示

この記事のフォト

2021年8月29日のニュース