石川遼 今季初Vに1打及ばず「入ればハッピーエンドだったけど…」「決勝はいい内容で次に向けて収穫」

[ 2021年8月29日 17:21 ]

男子ゴルフツアー Sansan・KBCオーガスタ最終日 ( 2021年8月29日    福岡県芥屋GC=7210ヤード、パー72 )

<sansan KBCオーガスタ最終日>18番、ホールアウトしグリーンを後にする石川(撮影・岡田 丈靖)
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 最終ラウンドが行われ、2打差3位から出た石川遼(29=CASIO)は6バーディー、1ボギーの67と伸ばしたが、1打及ばず通算16アンダーの2位で終えた。68で回ったジンバブエ出身のスコット・ビンセント(29)が初日からの首位を守って通算17アンダーでツアー初優勝を飾った。

 2打を追って迎えた最終18番パー5で、石川の3打目のアプローチはカップのふちに止まった。あと一転がりで首位に並ぶイーグルだったが、バーディーでホールアウト。最終組の1打リードしていたS・ビンセントが18番でパーをセーブし、19年12月以来の通算18勝目には1打及ばなかった。

 「自分としてはいい狙い方で最後一転がりで入ってくれれば完璧なハッピーエンドだったんですけど、18番の内容は3ショットとも良かったので。全然18番のせいではない」と振り返りつつ、「決勝ラウンドでいい内容を続けられたのは次に向けても収穫なので、もっともっと良いショットが打てるようにがんばっていきたい」と前を向いた。

 先を見据え、昨春からスイング改造に臨んでいる。この日のパーオン率88・89%は全体1位の数字だ。「いい時と悪いときの差が、繰り返していくことによって感じ取れるようになってきた。徐々にメモリが細かくなってきたって言うんですかね。この1年半は一貫して同じ事を、同じ方向性でできている。これからもそれが凄く大事だなと思います」と進歩も感じている。

 優勝こそ逃したが、2位は統合された20、21年シーズンで最高順位となった。スイング改造後としても最高順位だが、「正直、満足いっていない悔しい部分の方が4日間を通して多いので、あまり成績は気にしていないですね。色んな事が、まだまだだと思います」と石川。取り組みは道半ば。ブレずに進んでいく。

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