ソフトボール、豪州と開幕戦 3度目先発・上野 初戦勝利で狙う金ロード

[ 2021年7月21日 05:30 ]

キャッチボールする上野(撮影・会津 智海)
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 上野由岐子(38=ビックカメラ高崎)が開幕ダッシュの使者になる。ソフトボール1次リーグ初戦のオーストラリアには、過去2大会の開幕戦も先発。初出場の04年アテネ大会でKOを喫した因縁の相手を叩き、チームを勢いづかせる。プロゴルファーの岡本綾子(70=ダイワボウホールディングス)が初戦を前に、30年来の付き合いがある宇津木麗華監督(58)にエールを送った。

 上野が自身3度目の五輪開幕戦を迎える。過去2回と同じオーストラリアが相手。04年アテネ、08年北京の記憶をたどり、初戦で力を発揮するための心得を挙げた。

 「いい緊張感を持って、力まないで投げたいですね」

 因縁の相手だ。04年アテネは大会前に右手を蜂に刺され、さらに発熱したアクシデントもあって、開幕投手の期待に応えられなかった。敗戦で宇津木妙子監督の信頼を失い、同じ顔合わせとなった3位決定戦は、登板機会を与えられなかった。

 一方で金メダルを獲得した08年北京の初戦は完投勝利。初戦の結果はメダルの色に直結している。海外勢来日1号として6月1日に来日し、調整十分の強敵を倒すことが、日本の金メダルにつながる。

 会場練習のこの日は、ノックで球の弾み具合を確認し、ブルペンで力強い球を投げた。22日に39歳の誕生日を迎えるものの、今も球速は世界トップクラス。先発が濃厚で、無観客のスタジアムに心地いいミット音を響かせそうだ。

 「やっと試合ができる。気持ちが高ぶりすぎないように、コントロールしたい」

 福島市の最高気温は、19日が37・2度、この日が37・0度で、ともに全国3位の高温だった。「想像以上に暑い」と言うものの、表情は明るい。心の中も外も燃え盛る。集大成の戦いが幕を開ける。

 《切り替えOK!藤田登板へ意欲》上野と二枚看板の藤田も登板意欲に満ちていた。オーストラリア対策を聞かれ「クリケットが有名な国で、下系(ドロップなどの落ちる球)を打つのがうまい。コントロールをしっかりしたい」とイメージはできている。宇津木監督は、開幕2戦で3投手全員を登板させる意向で、出番がある可能性は高い。7回8失点を喫した、9日のメキシコとの練習試合から切り替えはできている。

 《先発明言せず》宇津木監督は会見で21日の先発投手について、「一晩考えさせてください。2人のコーチと相談して決めます」と明言を避けた。中国生まれで日本国籍を取得。現役時代に続き、監督としても日の丸を背負って五輪を戦う。「全国の皆さんに自分たちのパフォーマンスを見てほしい」と言葉に力を込めた。

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